「Ahrefsで被リンクを調べたいけど、使い方がよくわからない」「無料版でどこまで確認できるのか知りたい」とお悩みではありませんか?
結論からお伝えすると、Ahrefs(エイチレフス)は世界最大級の被リンクデータベースを保有するSEO分析ツールです。2025年現在、493億ページをインデックスし、35兆以上の外部被リンクデータを蓄積。15分ごとにデータが更新されるため、最新の被リンク情報をリアルタイムで確認できます。
本記事では、Ahrefsを使った被リンクの調べ方を図解付きで解説し、無料版の使い方から実践的な被リンク獲得方法まで網羅的にご紹介します。被リンク施策でお悩みの方は、まずは無料相談で貴社の状況に最適な戦略をご提案いたします。

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被リンクとは?SEOにおける重要性を解説
被リンク施策を始める前に、まずは被リンクの基本概念とSEOにおける重要性を理解しておきましょう。正しい知識を持つことで、効果的な施策の立案が可能になります。
被リンクの定義と検索順位への影響
被リンク(バックリンク)とは、外部のWebサイトから自社サイトへ向けて設置されたリンクのことです。Googleをはじめとする検索エンジンは、被リンクを「第三者からの推薦票」として評価し、検索順位を決定する重要な要素として扱っています。
Googleが公式に発表している「検索の仕組み」においても、被リンクはランキング要因の一つとして明言されています。被リンクは2025年現在でもSEOにおいて非常に重要な指標であり、特にBtoB領域では検索経由でのリード獲得が重要なマーケティングチャネルとなっています。
| 影響項目 | 具体的な効果 |
|---|---|
| 検索順位の向上 | 質の高い被リンクが増えると、検索結果で上位表示されやすくなる |
| ドメインパワーの強化 | サイト全体の評価が高まり、新規コンテンツも上位表示されやすくなる |
| クローラーの巡回頻度向上 | 被リンク経由でクローラーが訪問し、インデックス速度が改善される |
| リファラルトラフィックの獲得 | リンク元サイトからの直接流入が見込める |
良質な被リンクと低品質な被リンクの違い
すべての被リンクがSEOにプラスの効果をもたらすわけではありません。被リンクには「良質なもの」と「低品質なもの」があり、その見極めが重要です。100本の低品質なリンクよりも、1本の良質なナチュラルリンクの方がSEO効果は高いと言われています。
| 評価軸 | 良質な被リンク | 低品質な被リンク |
|---|---|---|
| リンク元の権威性 | 業界の専門メディア、政府機関、大手企業サイト | スパムサイト、低品質なディレクトリサイト |
| 関連性 | 自社の業界・テーマと関連性が高い | 全く関係のない業種・テーマ |
| リンクの種類 | dofollow(評価を渡すリンク) | nofollow過多、または購入リンク |
| アンカーテキスト | 自然で文脈に沿ったテキスト | キーワードの過剰な詰め込み |
| 獲得方法 | 自然発生(ナチュラルリンク) | 有料での購入、自作自演 |
低品質な被リンクが大量に存在すると、Googleからペナルティを受けるリスクがあります。実際に、不自然なリンク構築を行ったサイトが検索結果から除外されたケースも報告されています。
被リンクとドメインパワーの関係
ドメインパワーとは、Webサイト全体の検索エンジンからの信頼度を数値化した指標です。Ahrefsでは「DR(ドメインレーティング)」、Mozでは「DA(ドメインオーソリティ)」として表されます。
被リンクとドメインパワーは密接な関係にあり、以下のようなサイクルが生まれます。
- 良質なコンテンツを作成:ユーザーにとって価値のある情報を発信する
- 被リンクを自然に獲得:他サイトから参照・引用される
- ドメインパワーが向上:サイト全体の評価が高まる
- 新規コンテンツも上位表示されやすくなる:好循環が生まれ、さらに被リンクを獲得しやすくなる
ドメインパワーが高いサイトは、新しく公開したコンテンツも比較的早く上位表示される傾向があります。そのため、被リンク施策は中長期的なSEO成功に不可欠な投資といえるでしょう。
Ahrefsとは?被リンクチェッカーとしての特徴
被リンク分析ツールは複数存在しますが、中でもAhrefs(エイチレフス)は世界的に最も利用されているSEO分析ツールの一つです。ここでは、Ahrefsの特徴と料金プランについて詳しく解説します。
Ahrefsの基本機能と世界最大級の被リンクデータベース
Ahrefsは、シンガポールに本社を置くAhrefs Pte. Ltd.が開発・提供するSEO分析ツールです。世界190カ国以上、60万人を超えるユーザーが利用しており、FacebookやAdobeといった大手企業でも導入されています。
Ahrefsの最大の強みは、世界最大級の被リンクデータベースを保有している点です。公式サイトによると、以下のような規模のデータを蓄積しています。
| 指標 | データ量 |
|---|---|
| インデックス内のページ数 | 493億ページ |
| 外部被リンク(履歴含む) | 35兆以上 |
| ドメイン数 | 5億ドメイン |
| データ更新頻度 | 15分ごと |
Googleに次いで2番目にアクティブなクローラーを持っているため、他ツールでは検出できないリンクも発見できる精度の高さが特徴です。
| 機能 | 概要 |
|---|---|
| Site Explorer | ドメイン・URL単位での被リンク分析、流入キーワード調査 |
| Keywords Explorer | キーワードの検索ボリューム、難易度、関連キーワード調査 |
| Site Audit | テクニカルSEOの問題点を自動検出 |
| Rank Tracker | キーワード順位の推移を自動追跡 |
| Content Explorer | SNSで話題のコンテンツを調査 |
Ahrefsの料金プラン一覧【2025年最新】
Ahrefsは月額制のサブスクリプション型サービスで、利用規模に応じた複数のプランが用意されています。
| プラン名 | 月額料金 | 主な特徴 | おすすめの利用者 |
|---|---|---|---|
| スターター | 約4,460円(税込4,906円) | 基本機能を制限付きで利用可能 | 個人ブロガー、Ahrefsを試したい方 |
| ライト | 約19,900円 | 中小企業向けの基本分析機能 | SEOを始めたばかりの企業担当者 |
| スタンダード | 約38,900円 | 競合分析、カスタムレポート作成 | 本格的にSEOに取り組む企業 |
| アドバンスド | 約68,900円 | API連携、大規模サイト分析 | 代理店、大規模eコマースサイト |
| エンタープライズ | 要問合せ | 全機能利用可、専用サポート | 大企業、グローバル展開企業 |
年払いを選択すると2ヶ月分お得になります。また、契約期間の縛りがないため、月単位での利用が可能です。
Ahrefs無料版でできること・できないこと
Ahrefsには「Ahrefs Webmaster Tools(AWT)」という無料プランが用意されています。自社サイトの所有権を確認することで、一部機能を無料で利用できます。
| 項目 | 無料版(AWT) | 有料版 |
|---|---|---|
| 自社サイトの被リンク確認 | ○(一部制限あり) | ○(詳細データ) |
| 競合サイトの被リンク分析 | × | ○ |
| 被リンクの履歴データ | 制限あり | ○(過去データ参照可) |
| サイト監査機能 | ○(制限あり) | ○ |
| キーワード調査 | × | ○ |
| データエクスポート | 制限あり | ○ |
無料版は自社サイトの基本的な被リンク状況を把握するには十分ですが、競合分析や詳細なデータ取得には有料プランが必要です。まずは無料版で操作感を確認し、本格的に活用する場合はライトプラン以上へのアップグレードを検討しましょう。
Ahrefsで被リンクを調べる方法【図解付き】
ここからは、Ahrefsを使って実際に被リンクを調べる具体的な手順を解説します。Site Explorerの基本操作から、データの見方、エクスポート方法まで詳しくご紹介します。
Site Explorerでの被リンクチェック手順
Site Explorer(サイトエクスプローラー)は、Ahrefsの被リンク分析における中核機能です。以下の手順で被リンクを確認できます。
- Ahrefsにログイン:Ahrefsのダッシュボードにアクセスします
- Site Explorerを選択:上部メニューから「Site Explorer」をクリックします
- URLまたはドメインを入力:分析したいサイトのURL・ドメインを検索窓に入力します
- 検索範囲を設定:「Exact URL」「Prefix」「Domain」「Subdomain」から適切な範囲を選択します
- 被リンクレポートを確認:左メニューの「被リンク」または「Backlinks」をクリックして詳細を確認します
検索範囲の設定は重要なポイントです。サイト全体の被リンク状況を把握したい場合は「*.domain/*」を、特定のページの被リンクを調べたい場合は「Exact URL」を選択しましょう。
被リンク元のドメインとURLを確認する方法
Site Explorerの被リンクレポートでは、リンク元の詳細情報を確認できます。SEOの観点では、被リンク数よりも参照ドメイン数のほうが重要視される傾向にあります。1つのドメインから100本のリンクを獲得するよりも、100の異なるドメインから1本ずつ獲得するほうがSEO効果は高いとされています。
| 項目 | 確認できる内容 |
|---|---|
| Referring Page | リンクを設置しているページのURL |
| DR(ドメインレーティング) | リンク元ドメインの権威性(0〜100) |
| UR(URLレーティング) | リンク元ページの権威性(0〜100) |
| Anchor | リンクに使用されているテキスト |
| Target URL | リンク先の自社ページURL |
| First seen / Last seen | リンクが最初に検出された日/最後に確認された日 |
| Type | dofollow / nofollow の種類 |
| Traffic | リンク元ページの推定オーガニックトラフィック |
アンカーテキストの分析方法
アンカーテキストとは、リンクが設置されているクリック可能なテキスト部分のことです。検索エンジンはアンカーテキストを参考に、リンク先ページの内容を判断しています。
Ahrefsでアンカーテキストを分析するには、左メニューの「アンカー」をクリックします。健全な被リンクプロフィールでは、以下のようなアンカーテキストの分布が自然とされています。
| アンカーテキストの種類 | 例 | 理想的な割合 |
|---|---|---|
| ブランド名 | 「株式会社〇〇」「〇〇サービス」 | 30〜40% |
| URLそのまま | 「https://example.com」 | 20〜30% |
| 一般的なテキスト | 「こちら」「詳細はこちら」 | 20〜30% |
| キーワードを含むテキスト | 「SEO対策の方法」 | 10〜20% |
特定のキーワードを含むアンカーテキストが過度に多い場合、不自然なリンク構築としてペナルティを受けるリスクがあります。Ahrefsのアンカーテキストレポートを活用して、定期的にチェックすることをおすすめします。
被リンクリストのエクスポート方法
分析した被リンクデータは、CSVやExcel形式でエクスポートできます。エクスポートしたデータは、社内報告資料の作成や、被リンク獲得施策の優先順位付けに活用できます。
- 被リンクレポートを表示:Site Explorerの被リンクまたは参照ドメインレポートを開きます
- フィルターを設定(任意):必要に応じてdofollow/nofollowや日付範囲でフィルタリングします
- エクスポートボタンをクリック:画面右上の「Export」ボタンをクリックします
- 形式と行数を選択:CSVまたはExcel形式、出力する行数を選択してダウンロードします
なお、エクスポート可能な行数はプランによって上限が異なります。大量のデータをエクスポートする場合は、上位プランへの加入が必要になる場合があります。
Ahrefs無料版の使い方|被リンクチェックの始め方
まずは無料でAhrefsを試してみたい方向けに、Ahrefs Webmaster Tools(AWT)の登録方法と使い方を解説します。
Ahrefs Webmaster Toolsの登録手順
Ahrefs Webmaster Toolsは、自社サイトの所有権を確認することで利用できる無料プランです。以下の手順で登録できます。
- Ahrefs公式サイトにアクセス:Ahrefsの公式サイト(https://ahrefs.com/ja)にアクセスします
- 無料アカウントを作成:メールアドレスとパスワードを入力してアカウントを作成します
- サイトを追加:分析したい自社サイトのURLを入力します
- 所有権を確認:HTMLタグの設置、DNSレコードの追加、またはGoogle Search Consoleとの連携のいずれかで所有権を確認します
- 利用開始:所有権が確認されると、Site ExplorerとSite Auditの一部機能が利用可能になります
Google Search Consoleと連携する方法が最も簡単です。すでにSearch Consoleを設定している場合は、数クリックで所有権確認が完了します。
無料版で確認できる被リンクデータの範囲
Ahrefs Webmaster Toolsで確認できる主な被リンクデータは以下の通りです。所有権を確認したプロジェクトには500クレジットが付与され、この範囲内でレポートを閲覧できます。
| 機能 | 確認できる内容 | 制限事項 |
|---|---|---|
| 被リンク概要 | 被リンク数、参照ドメイン数の推移 | 過去データは限定的 |
| 被リンク一覧 | リンク元ページ、アンカーテキスト、DR/UR | 表示件数に上限あり |
| 参照ドメイン一覧 | リンク元ドメインの一覧 | 表示件数に上限あり |
| 新規/消失リンク | 新しく獲得・消失した被リンク | 直近のデータのみ |
無料版の制限と有料版へのアップグレード判断基準
無料版には以下のような制限があります。
- 競合サイトの被リンク分析は不可
- キーワード調査機能は利用不可
- データエクスポートに制限あり
- 過去の履歴データへのアクセスが限定的
- 1サイトのみ登録可能(複数サイト運営には不向き)
以下に当てはまる場合は、有料版へのアップグレードを検討することをおすすめします。
- 競合サイトの被リンク戦略を分析したい
- 複数のサイトを運営している
- 被リンクの詳細な履歴データを確認したい
- キーワード調査も一つのツールで完結させたい
- チームで共有して利用したい
BtoB企業でSEO施策を本格的に進める場合、競合分析は必須です。自社サイトの分析だけでなく、競合の被リンク獲得状況を把握したい場合は、ライトプラン以上への加入を検討しましょう。
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Ahrefsで競合サイトの被リンクを分析する方法
競合サイトの被リンク分析は、自社の被リンク獲得戦略を立てる上で非常に重要です。ここでは、Ahrefsを使った競合分析の具体的な方法を解説します。
競合の被リンク元ドメインを特定する手順
競合サイトがどのようなサイトから被リンクを獲得しているかを把握することで、自社でも獲得可能な被リンク先のリストを作成できます。
- Site Explorerで競合サイトを検索:Site Explorerに競合サイトのドメインを入力します
- 参照ドメインレポートを開く:左メニューの「参照ドメイン」をクリックします
- DRでソート:DR(ドメインレーティング)の高い順にソートし、質の高いリンク元を特定します
- リンク元の詳細を確認:各ドメインをクリックして、どのページからリンクされているかを確認します
- リストをエクスポート:有望なリンク元候補をCSVでエクスポートして管理します
競合の被リンク元を分析する際は、「そのサイトは自社にもリンクを設置してくれる可能性があるか」という視点で選別することが重要です。業界メディアや比較サイト、まとめサイトなどは、自社でも被リンク獲得を狙える可能性が高いリンク元です。
Link Intersectで被リンク差分を抽出する方法
Ahrefsの「Link Intersect(リンク交差)」機能を使うと、競合サイトにはリンクしているが、自社サイトにはリンクしていないドメインを一覧で抽出できます。これは競合にあって自社にない被リンクを特定し、その差分を埋めるための重要な機能です。
- Link Intersectを開く:Ahrefsのメニューから「競合の分析」→「Link Intersect」を選択します
- 競合サイトを入力:比較したい競合サイトのURLを複数入力します(最大10件)
- 自社サイトを「But doesn’t link to」に設定:自社サイトのURLを「このサイトにはリンクしていない」欄に入力します
- 結果を確認:競合にはリンクしているが自社にはリンクしていないドメインが一覧表示されます
この機能を使うことで、「競合がすでに獲得していて、自社も獲得できる可能性の高い被リンク」を効率的に特定できます。特に複数の競合からリンクを獲得しているドメインは、自社でも獲得しやすい傾向があります。
Batch Analysis(ドメイン比較)で競合をベンチマーク
Ahrefsの「Batch Analysis(ドメイン比較)」機能を使うと、自社サイトと複数の競合サイトの被リンク状況を一目で比較できます。
| 比較できる指標 | 分析の視点 |
|---|---|
| DR(ドメインレーティング) | ドメイン全体の権威性を比較 |
| 参照ドメイン数 | リンク元の多様性を比較 |
| 被リンク数 | リンクの総量を比較 |
| オーガニックトラフィック | 検索流入の規模を比較 |
| オーガニックキーワード数 | 上位表示キーワードの数を比較 |
この比較により、自社に不足しているリンク獲得状況や、競合が獲得しているリンクの特徴を数値で把握でき、改善ポイントが明確になります。
競合が獲得している被リンクリストの作成方法
被リンク獲得施策を効率的に進めるためには、ターゲットとなる被リンク元のリストを作成し、優先順位をつけて営業活動を行うことが重要です。
| 優先度 | 条件 | 具体例 |
|---|---|---|
| 高 | DR50以上 + 自社業界と関連性が高い + 複数の競合からリンク獲得 | 業界専門メディア、比較サイト |
| 中 | DR30〜50 + 関連性あり + 寄稿やインタビューを受け付けている | ビジネスメディア、ニュースサイト |
| 低 | DR30未満 または 関連性が低い | 一般的なブログ、SNS |
リスト作成時には、以下の情報も合わせて記録しておくと、後の営業活動がスムーズになります。
- サイト名とURL
- ドメインレーティング(DR)
- 競合がリンクを獲得しているページ
- リンク獲得方法の推測(寄稿、取材、サービス紹介など)
- 担当者への連絡先(お問い合わせフォーム、SNSなど)
Ahrefsのドメインパワー(DR・UR)の見方と活用法
AhrefsにはDR(ドメインレーティング)とUR(URLレーティング)という独自指標があります。これらの指標を正しく理解し、被リンク分析に活用する方法を解説します。
DR(ドメインレーティング)とは
DR(Domain Rating)は、ドメイン全体の被リンクプロフィールの強さを0〜100のスコアで表した指標です。数値が高いほど、そのドメインの権威性が高いことを示します。
DRの算出には以下の要素が考慮されています。
- 参照ドメイン(リンク元ドメイン)の数
- 参照ドメインのDR
- 参照ドメインからの発リンク数
| DRスコア | 評価 | 具体例 |
|---|---|---|
| 0〜20 | 低い | 新規サイト、個人ブログ |
| 21〜40 | 平均的 | 中小企業サイト、専門ブログ |
| 41〜60 | やや高い | 業界メディア、中堅企業サイト |
| 61〜80 | 高い | 大手企業サイト、主要ニュースサイト |
| 81〜100 | 非常に高い | Google、Facebook、政府機関サイト |
注意点として、DRはAhrefs独自の指標であり、Googleの検索アルゴリズムとは直接関係ありません。あくまで参考値として活用し、DRの数値だけに固執しないことが重要です。
UR(URLレーティング)とは
UR(URL Rating)は、特定のページ(URL)の被リンクプロフィールの強さを0〜100で表した指標です。ドメイン全体ではなく、個々のページの評価を示します。URはGoogleのPageRankアルゴリズムに近い考え方で算出されています。
| 指標 | 評価対象 | 主な用途 |
|---|---|---|
| DR | ドメイン全体 | サイト全体の権威性を比較する際に使用 |
| UR | 特定のページ | 個別ページの強さを評価する際に使用 |
被リンク元を評価する際は、DR(ドメインの権威性)とUR(リンク元ページの強さ)の両方を確認することで、より正確な判断が可能になります。
DRを基準にした被リンク元の評価方法
被リンク元の質を評価する際、DRは重要な判断材料の一つです。ただし、DRだけでなく、複数の要素を総合的に判断することが重要です。
| 評価項目 | 良好な状態 | 注意が必要な状態 |
|---|---|---|
| DR | 30以上(業界により異なる) | 極端に低い(10未満) |
| オーガニックトラフィック | 実際にアクセスがある | トラフィックがほぼゼロ |
| コンテンツの質 | 有益な情報が掲載されている | 自動生成・スパム的なコンテンツ |
| 関連性 | 自社の業界・テーマと関連 | 全く無関係な業種 |
| 発リンク数 | 適度な発リンク数 | 1ページに大量のリンクを設置 |
DRが高くても、スパム的なサイトや全く関連性のないサイトからの被リンクは、SEO効果が限定的か、場合によってはマイナスに働く可能性があります。Ahrefsのデータを参考にしつつ、実際にリンク元サイトを目視で確認することをおすすめします。
スパムリンクの検知と対処方法
被リンク分析を行う際、スパムリンクの存在に注意が必要です。ここでは、Ahrefsを使ったスパムリンクの検知方法と対処法を解説します。
スパムリンクの特徴と見分け方
スパムリンクとは、SEOを不正に操作する目的で設置された低品質なリンクのことです。Ahrefsの「参照元IP」機能を使うと、スパムリンクの傾向を検知できます。
以下のような特徴がある被リンクは、スパムの可能性があります。
- リンク元のDRが極端に低い(5未満)
- アンカーテキストが機械的・不自然
- 海外の無関係なドメインからの大量リンク
- 同一IPアドレスからの複数ドメインリンク
- リンク元サイトにトラフィックがほぼない
特定のIPや国からのリンクが急増している場合は、スパム攻撃を受けている可能性があります。定期的にAhrefsの「参照元IP」レポートを確認しましょう。
リンク否認ツールの使い方と注意点
スパムリンクを発見した場合、Googleの「リンク否認ツール(Disavow Tool)」で除外申請することができます。Ahrefsから直接否認ファイルに追加する機能も搭載されています。
ただし、Googleは「明確に問題がある場合以外、通常は否認不要」と明言しています。極端なSEOダメージがない限りは放置でも問題ないケースも多いため、慎重に判断しましょう。
否認対応を検討すべきケースは以下の通りです。
- Googleから「不自然なリンク」の警告を受けた
- 明らかにスパム目的のサイトから大量のリンクを受けている
- 過去にリンク購入などのブラックハットSEOを行った履歴がある
Googleサーチコンソールとの被リンクチェック比較
被リンクを確認できるツールはAhrefsだけではありません。Google公式の無料ツール「Google Search Console」でも被リンクを確認できます。ここでは、両ツールの違いと使い分け方を解説します。
被リンクチェックにおけるGoogleサーチコンソールの限界
Google Search Console(以下、GSC)は、Googleが無料で提供する公式のSEOツールです。「リンク」レポートから被リンク情報を確認できますが、以下のような制限があります。
| 項目 | Google Search Console | Ahrefs |
|---|---|---|
| 確認できるサイト | 自社サイトのみ | 自社サイト + 競合サイト |
| 被リンクの詳細度 | 上位リンク元の概要のみ | 全リンクの詳細データ |
| DR/URなどの指標 | なし | あり |
| リンクの新規/消失追跡 | 不可 | 可能 |
| dofollow/nofollow判別 | 不可 | 可能 |
| リンク元のトラフィック | 確認不可 | 推定値を確認可能 |
GSCは「Googleが認識している被リンク」を確認できるという点では価値がありますが、被リンク分析を本格的に行うには情報が不十分です。
Ahrefsでしか確認できない被リンクデータとは
Ahrefsには、GSCでは確認できない以下のようなデータ・機能があります。
- 競合サイトの被リンク分析:競合がどのサイトから被リンクを獲得しているか確認可能
- Link Intersect:競合にはあって自社にはない被リンクを抽出
- 新規/消失リンクの追跡:被リンクの増減をリアルタイムで把握
- リンク元の詳細評価:DR、UR、トラフィックなどの指標で評価
- スパムリンクの検出:不自然なリンクパターンを発見
- 時系列でのモニタリング:被リンクの推移を時間軸で追跡
特にBtoB企業のSEO施策において、競合分析は必須です。「なぜ競合は上位表示されているのか」を被リンクの観点から分析するには、Ahrefsのような有料ツールが必要になります。
両ツールを併用した効果的な被リンク分析
GSCとAhrefsはそれぞれ強みが異なるため、両ツールを併用することで、より精度の高い被リンク分析が可能になります。
| 目的 | 使用ツール | 理由 |
|---|---|---|
| Googleが認識している被リンクの確認 | Google Search Console | Google公式データのため信頼性が高い |
| 被リンク元の詳細評価 | Ahrefs | DR/URなどの評価指標が利用可能 |
| 競合の被リンク分析 | Ahrefs | GSCでは競合データを見られない |
| 不自然なリンクの検出 | 両方 | 両ツールで確認することで精度向上 |
| 被リンク施策の効果測定 | 両方 | Googleへの反映をGSCで、詳細をAhrefsで確認 |
GSCで検出されているがAhrefsで検出されていないリンク、またはその逆のケースもあります。両ツールのデータを突き合わせることで、より正確な被リンク状況を把握できます。
Ahrefs以外のおすすめ被リンク分析ツール
Ahrefs以外にも、被リンク分析に使えるツールがあります。ここでは、代表的なツールとの比較を紹介します。
| ツール名 | 特徴 | 料金 |
|---|---|---|
| Ahrefs | 被リンクデータベースが最大級、更新頻度が高い | 約4,460円〜 |
| MOZ | インターフェースが使いやすい、DA指標が有名 | $99〜 |
| SEMRUSH | キーワード調査が強力、マーケティング機能が豊富 | $119.95〜 |
| Search Console | 完全無料、Google公式データ | 無料 |
被リンク分析においては、Ahrefsのデータベースの規模と更新頻度が業界トップクラスのため、本格的なSEO施策にはAhrefsがおすすめです。ただし、予算やニーズに応じて他ツールとの併用も検討してみてください。
被リンク獲得方法|BtoB企業向け実践ガイド
被リンクの分析方法を理解したところで、次は実際に被リンクを獲得するための具体的な施策を解説します。BtoB企業でも実践しやすい方法を厳選してご紹介します。
一次情報コンテンツの作成とプレスリリース配信
自社独自の調査データやリサーチ結果は、被リンクを獲得しやすいコンテンツの代表格です。他のメディアが記事を作成する際に「参考」「引用元」として紹介される可能性が高くなります。
効果的な一次情報コンテンツの例としては、以下のようなものがあります。
- 業界動向に関するアンケート調査結果
- 自社サービスの利用データに基づく統計情報
- 市場規模や成長率に関する独自レポート
- 専門家へのインタビュー記事
作成したコンテンツは、PR TIMESなどのプレスリリース配信サービスを活用して広く周知しましょう。時事性のあるテーマで調査を行い、プレスリリースを配信することで、ニュースサイトやWebメディアからの被リンク獲得が期待できます。
業界メディアへの寄稿・取材協力
業界専門メディアへの寄稿は、質の高い被リンクを獲得できる有効な手段です。寄稿記事の著者プロフィール欄や本文内から、自社サイトへのリンクを設置してもらえる場合があります。
| ポイント | 詳細 |
|---|---|
| メディア選定 | 自社の業界・テーマと関連性が高く、DRが30以上のメディアを優先 |
| 寄稿テーマ | 自社の専門性を活かせるテーマを提案 |
| リンクの種類確認 | 事前にdofollowリンクが設置可能か確認 |
| 継続的な関係構築 | 一度の寄稿で終わらず、継続的な執筆機会を獲得 |
人気メディアへの寄稿が実現すれば、被リンク効果だけでなく、著者のE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)向上にも貢献します。
セミナー・イベント登壇による被リンク獲得
BtoB企業にとって、セミナーやイベントは見込み顧客との接点を作る重要な施策です。この機会を被リンク獲得にも活用しましょう。
- セミナー告知ページを自社サイトに作成:申込フォームを設置した詳細ページを用意します
- 共催パートナー・登壇者の所属企業に告知依頼:パートナー企業のWebサイトやSNSで告知してもらいます
- セミナーポータルサイトに掲載:Peatix、connpassなどのイベントサイトに登録します
- セミナーレポートを公開:開催後にレポート記事を作成し、登壇者企業に共有します
特に商工会議所や地方自治体が主催するセミナーに講師として呼ばれた場合は、権威性の高い公的機関のサイトからの被リンクが獲得できるため、おすすめの施策です。
リンク切れを活用した被リンク営業
他サイトのリンク切れ(404エラー)を見つけ、自社の関連コンテンツへのリンク設置を提案する手法です。相手サイトにとってもリンク切れの修正になるため、Win-Winの提案として受け入れられやすい特徴があります。
- 競合サイトの被リンク元を調査:Ahrefsで競合への被リンク元を確認します
- リンク切れを検出:Ahrefsの「Broken backlinks」レポートでリンク切れを特定します
- 代替コンテンツを用意:リンク切れページと同様のテーマで自社コンテンツを作成します
- サイト運営者に連絡:リンク切れの報告と、代替として自社コンテンツへのリンク設置を提案します
この手法は、相手にとってもメリットがあるため、成功率が比較的高い施策です。
調査レポート・ホワイトペーパーの公開
BtoB企業の強みを活かした調査レポートやホワイトペーパーは、被リンクを自然に獲得できる資産型コンテンツです。
| 特徴 | 具体例 |
|---|---|
| 独自性のあるデータ | 自社顧客へのアンケート調査、サービス利用データの分析 |
| 業界課題への具体的な解決策 | 成功事例の詳細分析、ベストプラクティス集 |
| 視覚的にわかりやすい | インフォグラフィック、チャート・グラフの活用 |
| 定期的な更新 | 「2025年版」など年次レポートとして継続発行 |
レポートを公開する際は、プレスリリースの配信や、SNSでの告知、業界メディアへの情報提供を組み合わせることで、より多くの被リンク獲得が期待できます。
専門家監修記事の制作
業界の専門家や有識者に記事の監修を依頼し、監修者の所属サイトから被リンクを獲得する手法です。専門家の知見が加わることでコンテンツの質も向上し、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の強化にもつながります。
- 自社の業界・テーマに精通した専門家をリストアップ
- 専門家のWebサイトやブログのDRを確認
- 監修依頼と、監修者としての紹介ページでのリンク設置を打診
- 監修記事を公開し、専門家にも告知を依頼
監修費用は発生しますが、社内工数を抑えながら専門性の高いコンテンツと被リンクの両方を獲得できる効率的な施策です。
被リンク分析・獲得を外注すべきケースとは
ここまでAhrefsの使い方と被リンク獲得方法を解説してきましたが、「自社で対応するのは難しい」と感じた方も多いのではないでしょうか。ここでは、被リンク施策を外注すべきケースについて解説します。
自社対応が難しい3つのパターン
以下のいずれかに当てはまる場合、被リンク施策の外注を検討することをおすすめします。
パターン1:リソース不足
被リンク施策は継続的な運用が必要です。競合分析、ターゲットリストの作成、営業活動、効果測定など、一連の業務に割けるリソースがない場合は外注が有効です。特にマーケティング担当者が他業務と兼任している場合、被リンク施策まで手が回らないケースが多く見られます。
パターン2:専門知識・ノウハウ不足
Ahrefsの操作方法や、データの読み解き方、効果的な被リンク獲得戦略の立案には、一定の専門知識が必要です。SEOの経験が浅い担当者が独学で進めるよりも、専門家に依頼したほうが早く成果が出るケースが多いです。
パターン3:ツールコストの問題
Ahrefsの有料プランは月額約2万円〜7万円の費用がかかります。被リンク分析だけのためにツールを導入するのはコスト効率が悪い場合があります。外注先がツールを保有している場合、ツールコスト込みで依頼できることもあります。
被リンク施策を外注するメリット・デメリット
被リンク施策の外注を検討する際は、メリット・デメリットを理解した上で判断することが重要です。
| 観点 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 工数 | 社内リソースを他の業務に集中できる | 外注先との連携・管理工数は発生 |
| 専門性 | SEO専門家のノウハウを活用できる | 業界知識は社内のほうが深い場合も |
| 成果 | 過去の成功パターンを活用し、早期に成果が出やすい | 成果保証がない場合もある |
| コスト | ツール費用込みの場合もある | 継続的な外注費用が発生 |
| ノウハウ | 最新のSEOトレンドに対応 | 社内にノウハウが蓄積されにくい |
短期的な成果を求める場合や、SEOの専門人材がいない場合は外注のメリットが大きいといえます。一方で、長期的に内製化を目指す場合は、外注先からのノウハウ移転を条件に含めることをおすすめします。
被リンク獲得代行の費用相場と選び方
被リンク獲得代行サービスの費用は、サービス内容や対応範囲によって大きく異なります。
| サービス内容 | 費用相場(月額) | 含まれる業務 |
|---|---|---|
| 被リンク分析のみ | 5万円〜15万円 | 自社・競合の被リンク分析、レポート作成 |
| 被リンク分析+戦略立案 | 15万円〜30万円 | 分析に加え、獲得戦略の提案、ターゲットリスト作成 |
| 被リンク獲得代行(実行込み) | 30万円〜50万円以上 | 分析、戦略立案、営業活動、コンテンツ制作 |
外注先を選ぶ際は、以下のポイントを確認しましょう。
- 実績:同業種・同規模の企業での成功事例があるか
- 手法の透明性:どのような方法で被リンクを獲得するか明確か
- レポーティング:定期的な報告と効果測定があるか
- 契約期間:最低契約期間や解約条件
- ガイドライン遵守:Googleのガイドラインに則った施策か
「被リンクを購入する」「大量のリンクを短期間で獲得する」といった手法を提案する業者は避けるべきです。Googleのガイドラインに違反する施策は、ペナルティのリスクがあります。
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Ahrefsを使った被リンク分析でよくある質問
Ahrefsを使った被リンク分析でよくいただく質問にお答えします。
- Ahrefsは無料で使えますか?
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自社サイトの分析に限り、無料版(Ahrefs Webmaster Tools)が利用可能です。所有権を確認した自社サイトについて、被リンク数や参照ドメイン、サイト監査機能などを無料で利用できます。
ただし、競合サイトの分析やキーワード調査を行うには有料プラン(月額約4,460円〜)への加入が必要です。
- 被リンクはどれくらいでSEO効果が出ますか?
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一般的に3〜6ヶ月程度で効果が現れ始めます。Googleがリンクを認識し、評価に反映するまでには一定の時間がかかります。
ただし、効果の現れ方は現状のドメインパワー、獲得する被リンクの質、競合の強さなどによって異なります。短期間での劇的な改善を約束する業者には注意が必要です。
- AhrefsとMOZ、SEMRUSHはどれがおすすめですか?
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被リンク分析を重視するならAhrefsがおすすめです。Ahrefsは493億ページをインデックスし、35兆以上の被リンクデータを保有する世界最大級のデータベースを持っています。
MOZはドメインオーソリティ(DA)指標で有名で使いやすいインターフェースが特徴、SEMRUSHはキーワード調査やPPC分析など総合的なマーケティング機能が充実しています。目的に応じて使い分けるか、併用するのが効果的です。
- DRとDAの違いは何ですか?
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DR(ドメインレーティング)はAhrefsの独自指標、DA(ドメインオーソリティ)はMOZの独自指標です。どちらもドメインの権威性を0〜100で表しますが、算出方法が異なるため数値は一致しません。
いずれもGoogleの公式指標ではないため、あくまで参考値として活用し、数値だけに固執しないことが重要です。
まとめ|Ahrefsを活用した被リンク戦略の第一歩
本記事では、Ahrefsを使った被リンクの調べ方から、実践的な被リンク獲得方法まで解説しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 被リンクの重要性 | 2025年現在もSEOにおいて重要な評価指標 |
| Ahrefsの特徴 | 493億ページ、35兆以上の被リンクデータを持つ世界最大級のツール |
| 無料版でできること | 自社サイトの基本的な被リンク分析(競合分析は有料版が必要) |
| 増やし方のポイント | 「量」より「質」、関連性の高いサイトからの自然なリンク |
| 効果が出る期間 | 一般的に3〜6ヶ月程度 |
被リンク施策は、即効性のある施策ではありませんが、中長期的なSEO成功には欠かせない取り組みです。まずはAhrefsで自社サイトの被リンク状況を把握し、競合との差分を分析することから始めましょう。
しかし現実問題として、自社で被リンク施策を実践するには以下のような課題があります。
- 専門的なSEO知識とGoogleガイドラインの正確な理解が必要
- リスト作成、営業文面作成、フォローアップなど膨大な作業量
- 効果が出るまで数ヶ月かかり、継続的なリソース投下が必要
- 誤った施策でペナルティを受けるリスク
「社内に被リンク戦略を設計できる人がいない」「他業務で手が回らない」という企業には、専門家のサポートが有効です。弊社では、Ahrefsを活用した被リンク分析から、獲得戦略の立案、施策の実行まで一貫してサポートしています。
「自社で取り組むべきか、外注すべきか」「どの手法が自社に最適か」といった疑問も、無料相談で貴社の状況を診断しながら明確にいたします。まずはお気軽にご相談ください。被リンク施策を成功させ、検索順位の向上と安定したオーガニック流入を実現しましょう。

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