「Ahrefsで被リンクを調べたいが、どこから手を付けていいかわからない」「無料版でも被リンクは確認できるの?」「Search Consoleとの違いは?」——Ahrefsを使った被リンク分析は、SEO初心者が最初につまずくポイントです。
結論から言えば、Ahrefsは被リンク分析の業界標準ツールで、自社サイトなら無料版(Ahrefs Webmaster Tools)でも十分な分析が可能です。本記事では、Ahrefsを使った被リンク分析の手順、無料版でできること、競合との差分分析(Link Intersect)の使い方、Google Search Consoleとの使い分けまで、実例ベースで解説します。
株式会社Mesutは、Ahrefsを活用した被リンク監査・被リンク獲得戦略立案を専門としています。「Ahrefsの数字をどう読み解けばいいかわからない」「自社の被リンクの強さがわからない」というご相談は、無料相談で代表が直接対応します。
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Ahrefsとは?被リンク分析ツールの定番である理由
Ahrefs(エイチレフス)は、シンガポール本社のSEO分析プラットフォームで、世界中のSEO担当者・代理店が業界標準ツールとして使っています。被リンク分析の精度・データ量で他ツールを圧倒し、Google Search Consoleでは見えない競合の被リンク状況まで詳細に把握できます。
Ahrefsの基本機能
- Site Explorer:任意のドメイン・URLの被リンク・キーワード・トラフィックを分析
- Keywords Explorer:キーワードの検索ボリューム・難易度・関連語を調査
- Rank Tracker:自社サイトの検索順位を継続モニタリング
- Site Audit:サイト内のテクニカルSEO問題を自動検出
- Content Explorer:トピックごとの人気記事と被リンク獲得状況を分析
被リンクデータベースの規模
Ahrefsは独自クローラー「AhrefsBot」で世界中のサイトを継続的にクロールし、15兆以上のリンクをデータベース化しています。データ更新頻度は15分単位で、被リンクの増減をほぼリアルタイムで把握できます。被リンクツールとしては業界最大級のカバレッジです。
Ahrefs無料版でできること・できないこと
Ahrefsには有料プランと、自社サイトに限定して無料利用できる「Ahrefs Webmaster Tools(AWT)」があります。両者の機能差を整理します。
Ahrefs Webmaster Tools(無料版)の機能
- 自社サイトの被リンクデータ(参照ドメイン数・被リンク総数・アンカーテキスト分布)の確認
- 自社サイトの上位ランキングキーワードの確認
- Site Audit(サイト監査)機能の月1回利用
- サイト権威性指標(DR・UR)の確認
AWT利用には、対象ドメインの所有権確認(DNSレコード追加またはHTMLファイルアップロード)が必要です。確認後、月1回データ更新が行われます。
有料版で解放される機能
| 機能 | 無料版 | 有料版(Lite以上) |
|---|---|---|
| 自社サイト分析 | ○ | ○(リアルタイム更新) |
| 競合サイト分析 | × | ○ |
| Link Intersect(リンク差分) | × | ○ |
| Keywords Explorer | × | ○ |
| Rank Tracker | × | ○ |
| レポート上限 | 制限あり | プランによる |
本格的なSEO分析を行うなら、月額129ドル〜のLiteプラン以上が現実的です。自社サイトの状況把握だけなら無料版で十分です。
Ahrefsで自社の被リンクを調べる手順
Ahrefs(有料版)またはAhrefs Webmaster Toolsで、自社サイトの被リンクを調べる基本手順を解説します。
STEP1:Site Explorerでドメインを入力
Ahrefsダッシュボードの「Site Explorer」に自社ドメイン(例:mesut.co.jp)を入力します。Overviewタブで、参照ドメイン数、被リンク総数、DR(ドメインレーティング)、上位ランキングキーワードを一覧で確認できます。
STEP2:Backlinksタブで詳細リスト確認
左サイドメニューの「Backlinks」をクリックすると、被リンク1本ごとに「リンク元URL」「アンカーテキスト」「DR」「Traffic」「リンクのタイプ(dofollow / nofollow)」が表形式で表示されます。フィルタで「dofollow only」「Type: text」など条件を絞り込み、CSVエクスポートも可能です。
STEP3:アンカーテキスト分析
「Anchors」レポートで、自社サイトに使われているアンカーテキストの分布を確認します。特定の商用キーワード一致が30%を超えていると、不自然と判定されるリスクがあります。サイト名・URL・「こちら」「詳しくはこちら」のような自然なテキストが半数を占めているのが理想的です。
STEP4:被リンク元ドメイン分析
「Referring domains」レポートで、被リンクが集まっているドメイン一覧を確認します。DR順、Traffic順でソートして、特に評価の高いリンク元を把握。低DRの怪しいドメインが目立つ場合は、Search Consoleでの否認対応を検討します。詳細は「被リンクペナルティ」も参照してください。
Ahrefsで競合の被リンクを分析する手順
Ahrefs最大の強みは、競合サイトの被リンク状況を詳細に把握できることです。競合との被リンクGAPを埋めることが、SEO競争で勝つ近道です。
競合URL入力からデータ取得
Site Explorerに競合ドメインを入力するだけで、競合の被リンク・キーワード・推定トラフィックがすべて見えます。「Best by links」レポートで、競合のどのページに被リンクが集中しているかを把握すれば、自社が作るべきコンテンツの方向性が明確になります。
Link Intersectで競合差分抽出
「Link Intersect」機能で、競合複数社が獲得していて自社が獲得できていないリンク元ドメインを抽出できます。例えば「競合A、競合B、競合Cが共通でリンクを獲得しているが、自社にはない」サイトが一覧表示されます。これらは「自社も狙えば獲得できる可能性が高いリンク元」となり、被リンク営業の最優先ターゲットになります。
Best by Linksで競合の人気記事を発見
「Top pages」または「Best by links」レポートで、競合サイトの中で最も被リンクを集めている個別記事を特定できます。なぜそのコンテンツが被リンクを集めたのか(独自データ・図解・ツールなど)を分析し、自社で類似コンテンツを制作することで、同様の被リンク獲得が期待できます。
【独自】DR/UR から見る被リンクの質的評価
Ahrefs独自指標である DR(Domain Rating)と UR(URL Rating)は、被リンクの質を測る上で極めて重要です。
DR(ドメインレーティング)の見方
DRは、ドメイン全体の被リンクプロファイルの強さを0〜100で示します。100に近いほど被リンクが強いサイトです。日本国内の主要企業サイトのDR目安は以下のとおりです。
- 大手メディア(日経・朝日等):DR 85〜95
- 有力業界メディア・上場SaaS企業:DR 60〜75
- 中堅企業の自社メディア:DR 40〜55
- 立ち上げ1〜2年の中小企業サイト:DR 15〜30
- 新規開設サイト:DR 0〜10
被リンク獲得時は、DR 40以上のサイトから1本獲得することを優先目標にしてください。DR詳細は「ドメインパワーとは」もご覧ください。
UR(URLレーティング)の見方
URは、個別URLの被リンクプロファイル強さを示します。同じドメイン内でも、トップページ(URが高い)と新規記事(URが低い)で大きく差が出ます。URが高いページからの被リンクは、より大きな評価を持って伝達されます。
DRを基準にした被リンク元の評価方法
自社の被リンクプロファイルをチェックする際は、被リンク元ドメインを以下のように分類すると優先度が明確になります。
| DR帯 | 評価 | アクション |
|---|---|---|
| 70+ | 非常に価値が高い | 同DR帯からの追加獲得を狙う |
| 40〜70 | 標準的に価値が高い | 維持・継続獲得 |
| 20〜40 | 標準的 | テーマ関連性で判断 |
| 20未満 | 低品質の可能性 | 否認対象として精査 |
| 0または不明 | スパム可能性 | 否認推奨 |
Ahrefs vs Google Search Console|どう使い分ける?
無料のGoogle Search Console(GSC)と有料のAhrefsを比較し、それぞれの強みと使い分けを整理します。
機能比較表
| 項目 | Google Search Console | Ahrefs |
|---|---|---|
| 料金 | 無料 | 月129ドル〜 |
| 自社サイト分析 | ○(正確) | ○ |
| 競合サイト分析 | × | ○ |
| 被リンクデータの網羅性 | 限定的(全リンクではない) | 業界最大級 |
| 否認ツール | ○ | ×(GSC連携が必要) |
| 更新頻度 | 1〜数日 | 15分単位 |
| キーワード分析 | 自社のみ | 競合含む |
併用パターン
- GSCで自社全体把握 → Ahrefsで競合分析という分業が定石
- 否認対応はGSCで実施(Ahrefsは否認候補抽出まで)
- 競合の被リンク獲得状況のモニタリングはAhrefsでしか不可能
- SEO戦略全体の意思決定にはAhrefsデータが必須(特にKeywords Explorer)
【独自】業種別 Ahrefs活用シナリオ
BtoB SaaS企業の活用シナリオ
SaaS企業では、競合プロダクトを5社程度Site Explorerに入力し、Link IntersectでITreview・BOXIL・MarkeZine・@ITなどの業界メディアからの被リンク獲得状況を一覧化します。自社にない被リンク元を業界メディアごとに分類し、寄稿・取材提案の優先順位を決定します。
製造業の活用シナリオ
製造業では、Content Explorerで「業界トピック+技術名」のキーワードで人気記事を検索し、競合の技術記事に集まっている被リンク元を分析します。技術系メディア・大学研究室・業界団体からの被リンクを優先的に獲得することで、E-E-A-Tと被リンク数の両方を強化できます。
ECサイトの活用シナリオ
ECサイトでは、ブランド名や主力商品カテゴリで競合をSite Explorerに入力し、レビューブログ・比較メディア・キュレーションサイトからの被リンク状況を可視化します。Top pagesレポートで競合の人気商品ページを特定し、自社の同等商品ページのコンテンツ強化に活かします。
Ahrefsの料金プランと選び方
| プラン | 月額(年契約) | 主な特徴 | 向いている企業 |
|---|---|---|---|
| Webmaster Tools | 無料 | 自社サイト分析のみ | 個人ブロガー・小規模企業 |
| Lite | 129ドル | 競合分析対応、5プロジェクト | 中小企業のインハウスSEO |
| Standard | 249ドル | 履歴データアクセス、20プロジェクト | SEO代理店・成長中SaaS |
| Advanced | 449ドル | API利用、50プロジェクト | 大規模代理店 |
| Enterprise | 14,990ドル/年 | カスタム対応、無制限 | エンタープライズ・大手 |
本格的なSEO業務をするならLite以上、SEO代理店ならStandard以上が標準です。日本円換算で月額20,000〜40,000円程度の投資が必要ですが、競合分析の精度が圧倒的に違います。
Ahrefs代替ツール3選比較
| ツール | 月額相場 | 強み | Ahrefsとの違い |
|---|---|---|---|
| Semrush | 140ドル〜 | Backlink Audit機能 | 否認ファイル自動生成、競合キーワード強み |
| Moz Pro | 99ドル〜 | Domain Authority | 米国ローカルSEO強み、データ精度は劣後 |
| Majestic | 49.99ドル〜 | Trust Flow / Citation Flow | 被リンク履歴データに強み |
日本市場でのSEO業務なら、AhrefsまたはSemrushのいずれかが第一選択肢になります。Mozは米国向け、Majesticは被リンク履歴特化の補完ツールとして位置付けるのが適切です。
Ahrefsでわかった被リンクを使った具体的な獲得施策
Ahrefsで競合分析を行ったあと、具体的な被リンク獲得施策に落とし込むためのアクションプランです。
- Link Intersectで競合共通の被リンク元を抽出 → 100〜300サイトのリストを作成
- テーマ関連性とDRで優先順位付け → 上位30サイトを最優先ターゲットに
- 各サイトの編集方針・寄稿規定を確認 → 寄稿可能なメディアを特定
- 寄稿企画書作成と打診 → 競合がカバーしていない切り口で提案
- 採用された記事の効果測定 → 流入数・被リンク経由のCV件数を計測