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被リンク削除の方法と判断基準|自社対応か外注すべきかプロが解説

「サーチコンソールで見覚えのないサイトからの被リンクが大量にある…」「手動ペナルティの通知が届いたが、どう対処すればいいかわからない」このような不安を抱えているWeb担当者の方は少なくありません。

結論からお伝えすると、被リンクの削除・否認が本当に必要なケースは限られています。Googleは公式に「ほとんどのサイトでは否認ツールを使う必要はない」と明言しており、むしろ誤った対応をすることで逆効果になるリスクもあります。

本記事では、被リンク削除・否認の正しい判断基準から、サーチコンソールを使った具体的な手順、削除依頼メールのテンプレート、否認ファイルの作成方法まで、実務で使えるノウハウを徹底解説します。被リンク対策でお悩みの方は、まずは無料相談で貴社サイトの状況を診断いたします。

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目次

被リンクの削除・否認とは?基本的な考え方

被リンク(バックリンク)は本来、他サイトからの「推薦票」としてSEO評価を高める要素です。しかし、低品質なサイトやスパムサイトからの被リンクは、逆にサイト評価を下げる原因となる可能性があります。

被リンクの削除・否認とは、こうした有害な被リンクの影響を排除するための対策です。健全な被リンクプロファイルを維持し、ペナルティリスクを回避するために重要な施策となります。

被リンク削除と否認の違い

被リンクへの対処方法は、大きく「削除」と「否認」の2つに分かれます。それぞれの特徴を理解した上で、適切な方法を選択することが重要です。

対処方法内容効果難易度
削除リンク元サイトの管理者に連絡し、リンク自体を削除してもらうリンクが完全に消える高(相手の対応次第)
否認Googleの否認ツールで「このリンクを評価に含めないで」と申請Googleの評価から除外される中(ツール操作が必要)

削除は、リンク元サイトの運営者に直接連絡し、リンクを物理的に削除してもらう方法です。リンク自体がなくなるため、最も確実な対処法といえます。ただし、相手が対応してくれるかどうかは不確実であり、スパムサイトや海外サイトの場合は反応がないことも珍しくありません。

否認は、Google Search Console(サーチコンソール)の「リンク否認ツール」を使用して、特定のリンクをGoogleの評価対象から除外してもらう方法です。リンク自体は残りますが、SEO評価への影響を無効化できます。削除依頼が難しい場合の代替手段として活用します。

なぜ低品質な被リンクを放置してはいけないのか

低品質な被リンクを放置することで、以下のリスクが発生する可能性があります。特に2012年の「ペンギンアップデート」以降、Googleは不自然なリンクに対して厳しい姿勢を取っており、適切な対応が求められます。

リスク1:手動ペナルティの対象となる

Googleは、リンクプログラム(不正なリンク操作)に関与しているサイトに対して「手動による対策」(手動ペナルティ)を適用することがあります。手動ペナルティを受けると、検索結果から大幅に順位が下落したり、最悪の場合インデックスから削除されることもあります。一度ペナルティを受けると解除までに数ヶ月かかるケースもあり、ビジネスへの影響は甚大です。

リスク2:サイト全体の評価低下

スパムサイトやリンクファームからの大量リンクは、サイトの信頼性を損なう要因となります。Googleのアルゴリズムは被リンクの「質」を重視しており、低品質なリンクが多いサイトは評価が下がる傾向にあります。2016年にペンギンアップデートがコアアルゴリズムに統合されて以降、この傾向はさらに強まっています。

リスク3:競合からのネガティブSEO

悪意ある第三者が、競合サイトの評価を下げる目的でスパムリンクを大量に送りつける「ネガティブSEO」と呼ばれる攻撃が存在します。意図せず低品質な被リンクを受けている場合、放置すると被害が拡大する可能性があります。

Googleが推奨する被リンク対応の流れ【削除→否認】

Googleは、被リンク対応について明確な順序を推奨しています。この順序を守ることで、より効果的かつ安全に対策を進めることができます。

自分のサイトへの不自然なリンクに対して手動で対策を行っている場合(中略)他サイトからの自分のサイトへのそのようなリンクを削除してください。自分ではリンクを削除できず、削除してもらうこともできない場合は、リンク元の疑わしいページやドメインの URL を「否認」します。

出典:Google Search Central「サイトへのリンクを否認する」

つまり、Googleが推奨する対応順序は以下の通りです。

  1. リンクの特定と分析:Google Search Console、Ahrefsなどのツールで低品質・スパム的な被リンクを特定
  2. 削除依頼(最も推奨される方法):リンク元サイトの管理者に連絡し、リンクの削除を依頼
  3. 否認ツールで無効化:削除依頼に応じてもらえない場合のみ、否認ツールを使用

否認ツールは「最終手段」であり、安易に使用するものではありません。誤って良質なリンクを否認すると、その分のSEO評価が失われ、検索順位の下落につながる可能性があります。この基本的な考え方を理解した上で、対応を進めることが重要です。

【重要】被リンク否認はほとんどのサイトで不要

被リンク対策を検討する前に、非常に重要な事実をお伝えします。多くのサイトでは、被リンクの否認は必要ありません。この事実を理解せずに対策を進めると、不必要な工数をかけたり、逆効果を招くリスクがあります。

Google公式見解「ほとんどのサイトでは使う必要はありません」

Googleは公式ドキュメントで、否認ツールの使用について以下のように明言しています。

ほとんどの場合、Google は詳しい情報を提供されなくても、どのリンクが信頼できるものかを評価することができます。そのため、ほとんどのサイトではこのツールを使う必要はありません。

出典:Google Search Central「サイトへのリンクを否認する」

この公式見解を正しく理解することが、被リンク対策の第一歩です。「怪しいリンクがあるから、とりあえず否認しておこう」という対応は推奨されません。むしろ、良質な被リンクを誤って否認してしまうリスクの方が問題となるケースが多いのです。

否認が本当に必要になる2つの条件

Googleは、否認ツールを使用すべきケースを具体的に示しています。以下の2つの条件を両方満たす場合のみ、否認を検討すべきです。

条件内容
条件1サイトに対して、スパム行為のあるリンク、人為的リンク、品質が低いリンクが数多くある
条件2そのようなリンクが、手動による対策を行わなければならない原因となっている、または今後手動による対策を行わなければならなくなる可能性がある

つまり、「低品質リンクが少数ある」程度では否認の必要はなく、「大量の低品質リンクがあり、かつペナルティリスクがある」場合にのみ対応が必要ということです。

Googleは低品質リンクを自動で無効化している

Googleの検索アルゴリズムは年々進化しており、低品質なリンクを自動的に識別し、評価から除外する能力が向上しています。

特に2012年の「ペンギンアップデート」以降、Googleはスパムリンクの検出精度を大幅に向上させました。2016年にはペンギンアップデートがコアアルゴリズムに統合され、リアルタイムでスパムリンクを無効化できるようになっています。さらに、定期的に実施される「スパムアップデート」によって、低品質リンクの評価は継続的に無効化されています。

Googleが自動で無効化しているリンクの例

  • 明らかなスパムサイトからのリンク
  • 自動生成されたコンテンツからのリンク
  • リンクファーム(相互リンク目的のサイト群)からのリンク
  • 関連性のない大量のディレクトリサイトからのリンク

このため、サーチコンソールで「見覚えのない被リンク」を発見しても、すぐに否認する必要はありません。Googleはスパムアップデートで低品質リンクの評価を無効化する傾向にあるため、過度な対応は不要です。ただし、明らかに悪質なものは対処が必要です。まずは本当に対応が必要かどうかを冷静に判断することが重要です。

削除・否認すべき被リンクの特徴【判断基準チェックリスト付き】

では、実際にどのような被リンクが問題となるのでしょうか。Googleのガイドラインに基づき、削除・否認を検討すべき被リンクの特徴を解説します。リンク元のサイトにアクセスし、関連性や品質を目視で確認することが重要です。

スパムサイト・リンクファームからの被リンク

最も明確に対処すべきなのが、スパムサイトやリンクファームからの被リンクです。自動生成されたサイトや不審なサイトからのリンクは特に注意が必要です。

スパムサイトの特徴

  • 自動生成された意味のないコンテンツで構成されている
  • 大量の外部リンクが無秩序に設置されている
  • サイトのテーマや目的が不明確
  • 運営者情報や連絡先が存在しない
  • ドメインが意味のない文字列で構成されている

リンクファームの特徴

  • SEO目的でリンクを設置することだけを目的としたサイト群
  • 相互リンクを大量に行っている
  • 同一テンプレート・類似デザインのサイトが複数存在
  • コンテンツの質が著しく低い

有料リンク(ペイドリンク)

検索順位を操作する目的で購入したリンクは、Googleのガイドライン違反です。Googleは「リンクプログラム」として、以下のような有料リンクを明確に禁止しています。

  • PageRankを渡すリンクの売買
  • リンクや投稿を含む記事に対する金銭の授受
  • リンクを含む「レビュー」に対する商品・サービスの無償提供

過去にSEO業者を通じて有料リンクを購入した履歴がある場合は、それらのリンクを精査し、削除・否認を検討する必要があります。

過剰な相互リンク・自作自演リンク

自然な文脈のない過剰な相互リンクや、自社で運営する複数サイト間での不自然なリンクも問題となります。

リンクの種類問題となるケース問題とならないケース
相互リンクSEO目的での大量相互リンク関連性のあるパートナー企業との適切な相互リンク
自社サイト間リンクサテライトサイトからの大量リンクグループ企業間での自然な導線としてのリンク

過剰最適化されたアンカーテキストの被リンク

アンカーテキスト(リンクが設定されているテキスト部分)が不自然に最適化されているリンクも、スパムの兆候です。

問題となるアンカーテキストの例

  • ターゲットキーワードが完全一致のアンカーテキストが大量にある
  • 「格安 ○○ 通販」のような商業的キーワードばかり
  • 文脈と関係のないキーワードが埋め込まれている

自然な被リンクでは、サイト名やURL、「こちら」「詳細はこちら」といった一般的なアンカーテキストが多くなります。キーワード完全一致のアンカーテキストが全体の30%を超える場合は注意が必要です。

【チェックリスト】この被リンクは対処すべき?

以下のチェックリストで、被リンクへの対処が必要かどうかを判断できます。

チェック項目該当する場合
□ サーチコンソールで手動ペナルティの通知を受けている要対処(緊急)
□ 過去に有料リンクを購入した履歴がある要対処
□ 同一ドメインから100件以上のリンクがある要確認
□ 海外のスパムサイトからのリンクが急増している要確認
□ リンク元サイトにアクセスできない(404エラー等)経過観察
□ リンク元サイトの内容が自社と全く関係ない経過観察
□ 見覚えのないリンクだが、数件程度対処不要

「要対処」に該当する項目がある場合は、具体的な対策を検討しましょう。「経過観察」の場合は、定期的にモニタリングしながら状況を見守ることをおすすめします。判断に迷う場合は、専門家への相談をおすすめします。

被リンクの調べ方|Googleサーチコンソールでの確認手順

被リンク対策の第一歩は、自社サイトの被リンク状況を正確に把握することです。ここでは、Googleサーチコンソールを使った被リンクの確認方法を解説します。

サーチコンソールで被リンク一覧を確認・エクスポートする方法

Google Search Console(サーチコンソール)では、自社サイトへの被リンク情報を無料で確認できます。以下の手順で被リンクを確認しましょう。

被リンク確認の手順

  1. サーチコンソールにログイン
  2. 左メニューの「リンク」をクリック
  3. 「外部リンク」セクションを確認
  4. 「上位のリンク元サイト」で被リンク元ドメインを確認
  5. 「上位のリンクされているページ」で被リンクを受けているページを確認

データのエクスポート方法

画面右上の「外部リンクをエクスポート」ボタンをクリックすると、Googleスプレッドシート、CSV形式、Excel形式でデータをダウンロードできます。エクスポートしたデータをスプレッドシートで管理することで、効率的に被リンクを精査できます。

被リンク数の調べ方と見るべきポイント

サーチコンソールの「リンク」レポートでは、以下の情報を確認できます。

確認項目見るべきポイント
外部リンクの総数被リンクの全体量を把握
上位のリンク元サイトどのドメインからリンクされているか
上位のリンクされているページどのページが多くリンクされているか
上位のリンク元テキストどのようなアンカーテキストが使われているか

特に注目すべきポイント

  • リンク元サイトの多様性:特定ドメインからの偏った被リンクは不自然
  • アンカーテキストの分布:キーワード完全一致が多すぎないか
  • 被リンクの増減傾向:急激な増加は人為的操作の可能性

被リンクチェックの無料ツール・有料ツール比較

サーチコンソールだけでは把握できない被リンク情報もあるため、外部ツールの併用が効果的です。リンクの数が多い場合、サーチコンソールでは一部が出力されない可能性があるため、他の被リンクチェックツールでダブルチェックすることをおすすめします。

ツール名料金特徴おすすめ用途
Google Search Console無料Google公式、正確なデータ基本的な被リンク確認
Ubersuggest無料〜一部機能は無料で利用可簡易的なチェック
Neil Patel Backlinks無料〜100件まで無料で出力可能追加の被リンク発見
Ahrefs月額$99〜被リンクデータが豊富本格的な被リンク分析
Moz Link Explorer無料〜月額$99スパムスコア機能ありリンクの質の評価
SEMrush月額$129.95〜競合分析機能が充実競合との比較分析

無料ツールでも基本的なチェックは可能ですが、大規模サイトや本格的な被リンク対策を行う場合は、Ahrefsなどの有料ツールの活用が効率的です。

被リンク精査のコツ|良質リンクと低品質リンクの見分け方

被リンク一覧を取得したら、次は各リンクの質を精査します。ここでは、良質リンクと低品質リンクを効率的に見分けるコツを解説します。被リンクが数百件〜数千件ある場合、この精査作業に膨大な時間がかかります。

確認すべき5つのチェックポイント

被リンクの質を判断する際は、以下の5つのポイントを確認しましょう。各リンク元サイトにアクセスし、目視で評価していく作業が必要です。

チェックポイント良質リンクの特徴低品質リンクの特徴
1. サイトの信頼性運営者情報が明確、実在する企業・個人運営者不明、連絡先なし
2. コンテンツの質オリジナルコンテンツ、読者に価値がある自動生成、コピーコンテンツ
3. 関連性自社サイトと同じ業界・テーマ全く無関係なジャンル
4. リンクの文脈記事内で自然に言及されているフッターやサイドバーに羅列
5. サイトの目的情報提供・サービス提供が目的リンク設置だけが目的

色分け管理法で効率的に精査する方法

被リンクが数百件〜数千件ある場合、効率的に精査するために「色分け管理法」が有効です。

判定対応
🟢 緑良質なリンク対応不要、維持
🟡 黄判断保留追加調査が必要
🔴 赤低品質・スパム削除依頼または否認
⚫ グレー影響なし経過観察

効率的な精査の手順

  1. エクスポートしたデータをスプレッドシートに整理
  2. ドメイン単位でソート(同一ドメインをまとめて確認)
  3. 各リンク元サイトにアクセスし、5つのチェックポイントで評価
  4. 判定結果に応じて色分け
  5. 「赤」判定のリンクをリスト化し、対策を実施

精査にかかる工数の目安

被リンク数精査にかかる時間(目安)難易度
〜100件2〜4時間自社対応可能
100〜500件1〜3日担当者に負担
500〜1,000件3〜5日専門知識が必要
1,000件以上1週間以上外注推奨

判断に迷ったときの考え方

被リンクの精査中、「良いリンクか悪いリンクか判断がつかない」というケースは少なくありません。そのような場合は、以下の考え方を参考にしてください。

迷ったら否認しない

判断に迷うリンクを誤って否認すると、良質な被リンクの効果まで失ってしまうリスクがあります。「明確に悪質と判断できるもの」だけを否認対象とし、グレーゾーンのリンクは否認リストに含めないことをおすすめします。

時間をかけて経過観察する

判断保留としたリンクは、数週間〜数ヶ月の期間を置いて再度確認しましょう。スパムサイトであれば閉鎖されていることもありますし、Googleが自動的に無効化している可能性もあります。

専門家に相談する

大量の被リンクを精査する場合や、手動ペナルティを受けている場合は、SEOの専門家に相談することで、より正確な判断と効率的な対策が可能になります。

被リンク削除の方法①|リンク元サイトへの削除依頼

Googleが推奨する対応順序に従い、まずはリンク元サイトへの削除依頼を行います。直接的な削除が理想的ですが、海外サイトやスパムサイトでは反応がない可能性もあります。ここでは、効果的な削除依頼の方法を解説します。

削除依頼メールの書き方【テンプレート3パターン】

削除依頼メールは、相手に失礼のない丁寧な文面で、具体的な情報(削除したいリンクのURL、理由など)を明記することが重要です。状況に応じて使い分けられる3つのテンプレートを紹介します。

パターン1:丁寧な依頼(初回用)

件名:リンク削除のお願い

〇〇サイトご担当者様

突然のご連絡失礼いたします。
株式会社△△の□□と申します。

貴サイトの下記ページより、弊社サイトへのリンクを
設置いただいていることを確認いたしました。

【リンク元ページ】
https://example.com/xxxxx

【弊社サイトへのリンク】
https://our-site.com/xxxxx

誠に恐れ入りますが、SEO上の理由により、
上記リンクの削除をお願いできないでしょうか。

ご多忙のところ大変恐縮ですが、
ご検討いただけますと幸いです。

何卒よろしくお願い申し上げます。

━━━━━━━━━━━━━━
株式会社△△
□□(担当者名)
メール:xxx@example.com
━━━━━━━━━━━━━━

パターン2:簡潔版

件名:リンク削除のお願い

ご担当者様

貴サイト(https://example.com/xxxxx)から
弊社サイトへのリンクについて、
削除をお願いしたくご連絡いたしました。

お手数をおかけしますが、
ご対応いただけますと幸いです。

よろしくお願いいたします。

株式会社△△ □□

パターン3:リマインド用(2回目以降)

件名:【再送】リンク削除のお願い

〇〇サイトご担当者様

先日、リンク削除のお願いをさせていただきました
株式会社△△の□□です。

ご多忙のところ恐れ入りますが、
下記リンクの削除について
ご検討状況をお伺いできればと存じます。

【対象ページ】
https://example.com/xxxxx

ご対応が難しい場合は、その旨ご連絡いただけますと
幸いです。

何卒よろしくお願い申し上げます。

連絡先が見つからない場合の対処法

スパムサイトや海外サイトの場合、連絡先が見つからないケースが多くあります。その場合の対処法を紹介します。

連絡先を探す方法

  • サイト内の「お問い合わせ」「Contact」ページを確認
  • 「運営者情報」「About」「会社概要」ページを確認
  • WHOIS情報でドメイン所有者を調査
  • SNSアカウントからコンタクトを試みる

連絡先が見つからない場合

連絡先が特定できない場合は、削除依頼は諦め、否認ツールでの対応に切り替えます。Googleも「削除してもらうこともできない場合」は否認ツールの使用を認めています。

削除依頼の注意点|返信がない・拒否された場合は?

削除依頼を送っても、返信がないケースや拒否されるケースがあります。

状況対応方法
返信がない(1週間経過)リマインドメールを送信
返信がない(2週間経過)否認ツールでの対応に切り替え
削除を拒否された否認ツールでの対応に切り替え
金銭を要求された応じずに否認ツールで対応

注意:削除依頼の記録を残す

手動ペナルティを受けている場合、再審査リクエストの際に「削除依頼を行った証拠」を求められることがあります。送信したメールの内容、送信日時、相手のメールアドレスなどを記録しておきましょう。

被リンク削除の方法②|リンク否認ツールの使い方

削除依頼で対応できないリンクについては、Google Search Consoleの「リンク否認ツール」を使用します。ここでは、具体的な使い方を解説します。誤って重要なリンクを否認すると順位に悪影響が出るため、慎重に、本当に悪質なリンクのみに利用してください。

否認ツールを使う前に確認すべきこと

否認ツールを使用する前に、以下の点を必ず確認してください。

  • 本当に否認が必要か:前述の「否認が必要な2つの条件」を満たしているか
  • 削除依頼は試みたか:否認は最終手段であり、まず削除依頼を行うべき
  • 否認対象リンクの精査は完了したか:良質なリンクを誤って否認しないよう注意
  • プロパティの所有権を確認:否認リストのアップロードには所有者権限が必要

否認ファイル(txt)の作成ルールと書き方

否認ツールにアップロードするファイルは、特定の形式で作成する必要があります。ファイル名は「disavow.txt」などわかりやすい名前にしましょう。

ファイル形式の要件

項目要件
ファイル形式テキストファイル(.txt)
文字コードUTF-8 または 7-bit ASCII
最大ファイルサイズ2MB
最大行数100,000行(空白行・コメント行含む)
URL最大長2,048文字

記述ルール

  • 1行につき1つのURLまたはドメインを記載
  • ドメイン全体を否認する場合は「domain:」プレフィックスを付ける
  • コメントを入れる場合は行頭に「#」を付ける
  • サブパス全体の否認はできない(例:example.com/en/ は不可)

URL単位とドメイン単位(domain:)の使い分け

否認はURL単位でもドメイン単位でも可能です。状況に応じて使い分けましょう。

否認単位記述例使うべきケース
URL単位http://spam.example.com/page.html特定ページからのリンクのみが問題の場合
ドメイン単位domain:spam.example.comサイト全体がスパムサイトの場合
サブドメイン単位domain:sub.example.com特定のサブドメインのみが問題の場合

スパムサイトからの被リンクが複数ある場合は、URL単位ではなくドメイン単位(domain:)で否認するのが効率的です。

否認ファイルの記述例【コメント付きサンプル】

実際の否認ファイルの記述例を紹介します。コメントを活用することで、後から見返したときに判断理由がわかりやすくなります。

# =============================================
# 被リンク否認ファイル(disavow.txt)
# サイト: example.com
# 作成日: 2024-XX-XX
# 作成者: 担当者名
# =============================================

# — 特定ページの否認 —
# スパムコメントからのリンク
http://spam-site.com/comments/12345.html

# 有料リンクと判断したページ
http://paid-links.example.net/directory/our-site

# 削除依頼したが対応なし(2024/XX/XX送信)
http://unresponsive-site.com/links/page.html

# — ドメイン全体の否認 —
# リンクファームと判断(サイト全体がスパム)
domain:linkfarm-example.com

# 大量の低品質リンクを送ってきたサイト
domain:mass-link-sender.net

# 海外スパムサイト(連絡先不明)
domain:foreign-spam.xyz

# =============================================
# 注意: 良質なリンクを誤って否認しないこと
# 判断に迷う場合は否認リストに含めない
# =============================================

サーチコンソールで否認リストをアップロードする手順

作成した否認ファイルをサーチコンソールにアップロードする手順は以下の通りです。

  1. リンク否認ツールのページにアクセス
  2. 「プロパティの選択」から対象サイトを選択
  3. 「否認リストをアップロード」ボタンをクリック
  4. 作成した.txtファイルを選択してアップロード
  5. エラーがないか確認(エラーがある場合は修正して再アップロード)
  6. アップロード完了

注意点

  • 新しいリストをアップロードすると、既存のリストは上書きされる
  • ドメインプロパティではなく、URLプレフィックスプロパティを選択する
  • httpとhttpsの両方にリストを適用したい場合は、それぞれにアップロードが必要

リンク否認の効果と反映されるまでの期間

否認リストをアップロードした後、どのような効果が期待でき、いつ頃反映されるのかを解説します。

否認後に期待できるSEO効果

リンク否認によって期待できる効果は以下の通りです。

  • 手動ペナルティからの解除(再審査リクエストと併用した場合)
  • 低品質リンクによるマイナス評価の無効化
  • サイト全体の評価改善(他の対策と併用した場合)
  • 健全な被リンクプロファイルの維持

効果の現れ方

否認の効果は、劇的な順位上昇として現れることは稀です。むしろ、「マイナス要因の除去」による安定化や、緩やかな改善として現れることが多いです。

効果が反映されるまで数週間かかる理由

Googleは、否認リストの反映について以下のように説明しています。

アップロードが成功した場合、Google はウェブを再クロールしてページの再処理を行うため、リストがインデックスに反映されるまで数週間かかることがあります。

出典:Google Search Central「サイトへのリンクを否認する」

反映に時間がかかる理由は、Googleがリンク元ページを再クロールする必要があること、クロール後にインデックスの再処理が必要なこと、アルゴリズムによる評価の再計算が必要なことです。一般的には2週間〜数ヶ月程度で効果が反映されます。即効性を期待せず、中長期的な視点で経過を観察しましょう。

過度な期待は禁物|否認だけでは順位は上がらない

ここで重要な事実をお伝えします。リンク否認だけで検索順位が大幅に上がることはほとんどありません。

リンク否認はあくまで「マイナス要因の除去」であり、「プラス要因の追加」ではありません。順位を上げるためには、コンテンツの質の向上、良質な被リンクの獲得、サイト構造・内部リンクの最適化、ユーザーエクスペリエンスの改善など、総合的なSEO対策が必要です。

被リンク対策は、SEO施策全体の一部として位置づけ、総合的なアプローチで取り組むことが重要です。

被リンク否認でよくある失敗と注意点

リンク否認は適切に行えば有効な対策ですが、誤った使い方をするとサイトに悪影響を及ぼす可能性があります。よくある失敗と注意点を解説します。

良質なリンクを誤って否認してしまうリスク

最も注意すべきなのが、良質な被リンクを誤って否認してしまうことです。良質な被リンクを否認すると、その分のSEO評価が失われ、検索順位の下落につながる可能性があります。

誤って否認しやすいリンクの例

  • 見た目は地味だが、実は評価の高い個人ブログからのリンク
  • 業界の専門サイトからのリンク(デザインが古いだけ)
  • 海外サイトだが、実は権威性のあるサイトからのリンク
  • 過去の正当なプレスリリースやメディア掲載からのリンク

特に、ドメインパワーの高いサイトからのリンクを誤って否認した場合の損失は大きいため、慎重な判断が必要です。

否認ファイルの更新・取り消し方法

否認リストは後から更新・取り消しが可能です。

否認リストの更新方法

  1. 既存の否認ファイルをダウンロード
  2. 必要な変更を加える(追加・削除)
  3. 新しいファイルをアップロード(既存リストは上書きされる)

否認をすべてキャンセルする方法

  1. 否認ツールのページにアクセス
  2. 対象プロパティを選択
  3. 「否認をキャンセル」をクリック

誤って良質なリンクを否認してしまった場合は、速やかに否認リストから削除し、再アップロードしましょう。ただし、取り消しの反映にも数週間かかる点に注意が必要です。

定期的なモニタリングと再発防止策

被リンク対策は一度行えば終わりではありません。定期的なモニタリングと再発防止策が重要です。

サイト規模推奨頻度確認内容
小規模(〜100ページ)月1回被リンク数の増減、新規リンク元の確認
中規模(100〜1,000ページ)月2回上記 + アンカーテキスト分布の確認
大規模(1,000ページ以上)週1回上記 + 競合との比較分析

再発防止策

  • サーチコンソールの「外部リンク」レポートを定期的に確認
  • 急激な被リンク増加のアラートを設定(有料ツールの場合)
  • 怪しいリンクを発見したら早期に対処
  • 手動ペナルティ通知の有無を定期的に確認

手動ペナルティを受けた場合の対処法

Googleから手動ペナルティを受けた場合は、通常の被リンク対策に加えて、再審査リクエストが必要になります。

手動ペナルティの確認方法

手動ペナルティは、サーチコンソールで確認できます。

  1. サーチコンソールにログイン
  2. 左メニューの「セキュリティと手動による対策」をクリック
  3. 「手動による対策」を確認

問題がなければ「問題は検出されませんでした」と表示されます。手動ペナルティを受けている場合は、具体的な違反内容が表示されます。被リンク関連の手動ペナルティには、「サイトへの不自然なリンク」「サイトからの不自然なリンク」「リンクスパム」などがあります。

再審査リクエストの手順

手動ペナルティを解除するには、問題を修正した上で「再審査リクエスト」を送信する必要があります。

  1. 問題となっている被リンクを特定
  2. リンク元サイトに削除依頼(記録を残す)
  3. 削除できないリンクは否認ツールで対応
  4. サーチコンソールの「手動による対策」ページで「審査をリクエスト」をクリック
  5. 対応内容を詳細に記載して送信

再審査リクエストに記載すべき内容

  • 問題の原因(なぜ不自然なリンクが発生したか)
  • 実施した対策の詳細(削除依頼の件数、否認したリンク数など)
  • 再発防止策
  • 削除依頼の証拠(送信メールのコピーなど)

再審査が通らない場合の対応

再審査リクエストが却下された場合は、対策の見直しが必要です。見落としているリンクがないか再度精査し、より多くのリンク元に削除依頼を送信しましょう。グレーゾーンのリンクも含めて否認することや、再審査リクエストの内容をより詳細に記載することも有効です。

再審査は何度でもリクエストできますが、不十分な対応で繰り返しリクエストすると、審査が厳しくなる傾向があります。一度のリクエストで解除されるよう、十分な対策を行ってから申請しましょう。自社対応に限界がある場合はプロに依頼することも検討してください。

自社対応 vs 外注|どちらを選ぶべきか

被リンク対策を自社で行うか、専門業者に外注するか、迷う方も多いでしょう。ここでは、それぞれのメリット・デメリットと判断基準を解説します。

自社対応が向いているケース

以下のような条件に当てはまる場合は、自社対応が適しています。

条件理由
被リンク数が100件未満精査にかかる工数が比較的少ない
社内にSEO知識を持つ担当者がいる判断基準を正しく適用できる
手動ペナルティを受けていない緊急性が低く、時間をかけて対応できる
予算に制約がある外注費用を抑えられる

自社対応のメリット・デメリット

メリットとしては、外注コストがかからないこと、社内にノウハウが蓄積されること、自社の判断で柔軟に対応できることが挙げられます。一方、デメリットとしては、担当者の工数を大きく消費すること、専門知識がないと判断を誤るリスクがあること、対応が遅れると問題が悪化する可能性があることです。

プロに依頼すべき5つのサイン

以下の項目に1つでも当てはまる場合は、専門業者への依頼を強くおすすめします。

サイン状況
1. 手動ペナルティを受けている緊急対応が必要、専門的な対策が求められる
2. 被リンク数が500件以上自社での精査は現実的に困難
3. 順位が急落している原因特定と迅速な対応が必要
4. 社内にSEO知識がない誤った判断で状況を悪化させるリスク
5. 対応に割ける時間がない本業に支障をきたす

外注時の費用相場と業者選びのポイント

被リンク対策の外注費用は、対策範囲や業者によって異なります。

対策内容費用相場期間
被リンク診断・レポート5万〜15万円1〜2週間
被リンク精査・否認対応10万〜30万円2〜4週間
手動ペナルティ解除対応20万〜50万円1〜3ヶ月
継続的なモニタリング月額3万〜10万円継続

業者選びのポイント

  • 実績の確認:ペナルティ解除の実績があるか
  • 対応範囲の確認:調査から再審査リクエストまで一括対応できるか
  • レポートの質:詳細な分析レポートを提供してくれるか
  • コミュニケーション:進捗報告や質問への対応が丁寧か
  • 価格の透明性:追加費用の有無が明確か

被リンク対策でお困りなら株式会社Mesutへ

ここまで被リンク削除・否認の方法を解説してきましたが、「自社で対応するのは難しそう」「判断に自信がない」と感じた方も多いのではないでしょうか。株式会社Mesutでは、被リンク対策でお悩みの企業様に向けた専門サポートを提供しています。

被リンク調査から否認・再審査まで一括対応

弊社では、被リンク対策の全工程をワンストップで対応いたします。

対応内容詳細
被リンク調査・分析サーチコンソール + 有料ツールを活用した網羅的な調査
リンク品質の精査プロの目による正確な良質/低品質判定
削除依頼代行リンク元サイトへの削除依頼の作成・送信
否認ファイル作成適切な否認リストの作成・アップロード
再審査リクエスト支援手動ペナルティ解除に向けた再審査対応
定期モニタリング継続的な被リンク状況の監視・レポート

「判断できない」を解決|プロによるリンク精査

被リンク対策で最も難しいのは、「このリンクは対処すべきかどうか」の判断です。弊社では、豊富な実績に基づく判断基準と、複数の分析ツールを活用した多角的な評価により、「判断に迷うリンク」についても明確な対応方針をご提案いたします。

  • 良質なリンクを誤って否認するリスクを最小化
  • 本当に対処すべきリンクを漏れなく特定
  • 対策の優先順位を明確化

無料相談・診断のご案内

被リンク対策は、サイトの状況によって最適なアプローチが異なります。まずは無料相談で、貴社サイトの被リンク状況を診断し、対策の必要性や優先順位をご説明いたします。

無料相談でわかること

  • 貴社サイトの被リンク状況の概要
  • 対策が必要かどうかの判断
  • 対策が必要な場合の具体的なアプローチ
  • 概算の費用感と期間

「とりあえず状況を確認してほしい」というご相談も歓迎です。お気軽にお問い合わせください。

被リンク削除・否認についてよくある質問

被リンク削除・否認について、よくいただく質問にお答えします。

被リンクを削除・否認すると順位は上がりますか?

結論:必ずしも順位が上がるわけではありません。

被リンクの削除・否認は「マイナス要因の除去」であり、「プラス要因の追加」ではありません。低品質リンクによるマイナス評価が大きかった場合は順位改善が期待できますが、もともとGoogleが自動で無効化していたリンクであれば、効果は限定的です。順位を上げるためには、コンテンツの質向上や良質な被リンク獲得など、総合的なSEO対策が必要です。

否認ファイルをアップロードしたらすぐ効果が出ますか?

結論:効果が反映されるまで数週間〜数ヶ月かかります。

Googleは公式に「リストがインデックスに反映されるまで数週間かかることがあります」と説明しています。これは、Googleがリンク元ページを再クロールし、評価を再計算する必要があるためです。即効性は期待せず、中長期的な視点で経過を観察しましょう。

良いリンクと悪いリンクの見分け方がわかりません

結論:迷ったら否認しないことをおすすめします。

リンクの質を判断するには、リンク元サイトの信頼性、コンテンツの質、関連性、リンクの文脈などを総合的に評価する必要があります。判断に迷う場合は、良質なリンクを誤って否認するリスクを避けるため、否認リストには含めないことをおすすめします。自信を持って判断できない場合は、SEOの専門家に相談することで、より正確な判断が可能になります。

特定のサイトからのリンクだけを拒否できますか?

結論:はい、URL単位でもドメイン単位でも拒否(否認)できます。

否認ファイルでは、特定のページURLを指定することも、ドメイン全体(domain:example.com)を指定することも可能です。特定のページからのリンクだけが問題の場合はURL単位で、サイト全体がスパムサイトの場合はドメイン単位で否認するのが効率的です。

否認したリンクはサーチコンソールから消えますか?

結論:いいえ、否認してもリンクレポートには引き続き表示されます。

Googleは公式に「否認したリンクもリンクレポートに引き続き表示されます」と説明しています。否認はあくまで「評価から除外」するものであり、リンク自体が削除されるわけではありません。サーチコンソールのリンクレポートでは、否認済みのリンクも含めてすべての被リンクが表示されます。

被リンクのチェックはどのくらいの頻度で行うべき?

結論:最低でも月1回、できれば月2回のチェックをおすすめします。

被リンクの状況は常に変化します。新たなスパムリンクが発生することもあれば、良質なリンクを獲得することもあります。定期的にモニタリングすることで、問題を早期に発見し、適切に対処することができます。大規模サイトや、過去にペナルティを受けた経験があるサイトは、より頻繁なチェック(週1回程度)をおすすめします。

まとめ|被リンク対策は「本当に必要か」の判断が最重要

本記事では、被リンク削除・否認の正しい方法と判断基準について解説しました。

ポイント内容
被リンク削除と否認の違い削除はリンク自体を消す、否認はGoogleの評価から除外
否認が必要なケース低品質リンクが多数 + 手動ペナルティリスクがある場合のみ
Google公式見解「ほとんどのサイトでは否認ツールは不要」
対応の優先順序リンクの特定・分析 → 削除依頼 → 否認ツール
効果の反映期間数週間〜数ヶ月かかる

被リンク対策で最も重要なのは、「本当に対策が必要かどうか」を正しく判断することです。Googleはスパムアップデートで低品質リンクの評価を無効化する傾向にあるため、過度な対応は不要です。ただし、明らかに悪質なものは対処が必要です。

不必要な対策は工数の無駄になるだけでなく、良質なリンクを誤って否認してしまうリスクもあります。一方で、本当に対策が必要な状況(手動ペナルティを受けている、大量のスパムリンクがあるなど)では、迅速かつ正確な対応が求められます。

判断に迷う場合や、自社での対応が難しい場合は、専門家に相談することで、より確実な対策が可能になります。「自社サイトの被リンク状況を確認したい」「対策が必要かどうか判断してほしい」という方は、まずは無料相談をご利用ください。貴社サイトの状況を診断し、最適な対策をご提案いたします。

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