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SEO対策で被リンクは意味ない?効果がある被リンク・ないリンクの違いとペナルティ回避策を徹底解説

「被リンク対策をしているのに順位が上がらない」「SEO業者に依頼したのに効果が出ない」「そもそも被リンクって今でもSEOに効果があるの?」このような疑問を抱えているWeb担当者は少なくありません。

結論からお伝えすると、被リンクは2025年現在でもSEOにおいて重要な評価指標です。ただし「質の低い被リンク」や「不自然な被リンク」は意味がないどころか、ペナルティによる順位下落リスクがあります。実際に、SEO業者が設置した被リンク60本を削除したことで、検索順位が24位から7位に回復した事例も存在します。

つまり、被リンクは「意味がない」のではなく「やり方次第」なのです。本記事では、SEOで効果がある被リンクと効果がない被リンクの違い、ペナルティの原因と回避策、良質な被リンクを獲得する具体的な方法まで、BtoB企業のWeb担当者が知っておくべき情報を網羅的に解説します。

「自社の被リンク状況が適切かわからない」「現在依頼中のSEO業者の施策が正しいか確認したい」という方は、まずは無料相談で貴社の状況を診断いたします。

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目次

SEO対策における被リンクとは?基本をわかりやすく解説

被リンク施策の効果を正しく理解するために、まずは基本的な概念を押さえておきましょう。「被リンクが意味ない」と言われる背景を理解するには、被リンクの仕組みとGoogleの評価基準を知ることが重要です。

被リンク(バックリンク)の定義と仕組み

被リンクとは、外部のWebサイトから自社サイトに向けて設置されたリンクのことです。「外部リンク」「バックリンク」「インバウンドリンク」とも呼ばれます。

たとえば、業界メディアがあなたの会社のサービスを紹介する記事を書き、その中で自社サイトへのリンクを設置した場合、それが被リンクとなります。被リンクは「第三者からの推薦・投票」としてGoogleに認識され、サイトの信頼性を高める重要な指標となっています。

用語意味SEOへの影響
被リンク外部サイトから自サイトへ向けられたリンク質が高ければプラス評価
発リンク自サイトから外部サイトへ向けて設置したリンク適切な発リンクは評価向上
内部リンク同一サイト内のページ同士をつなぐリンクサイト構造の最適化に貢献

被リンクと内部リンクの違い

被リンクと内部リンクは、どちらもSEOにおいて重要な要素ですが、その役割と効果は大きく異なります。

被リンク(外部リンク)は、他サイトからの「信頼の証」として機能します。権威性の高いサイトから被リンクを獲得することで、Googleからの評価が向上し、検索順位の上昇につながります。一方、内部リンクは自サイト内のページ同士をつなぐリンクです。ユーザーの回遊性を高め、クローラーがサイト構造を理解しやすくする役割を持ちます。

内部リンクは自社でコントロールできますが、被リンクは基本的に第三者が設置するため、コントロールが難しい点が特徴です。SEOで成果を出すには、被リンク(外部対策)と内部リンク(内部対策)の両方を適切に行う必要があります。

Googleが被リンクを重視する理由【学術論文モデル】

Googleが被リンクを重視する背景には、学術論文の引用システムという考え方があります。学術の世界では、多くの論文から引用される論文ほど「価値がある」「信頼できる」と評価されます。Googleの創業者であるラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンは、この仕組みをWebサイトの評価に応用しました。

Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。

出典:Googleが掲げる10の事実

つまり、多くのサイトからリンクされているページは「多くの人に推薦された=信頼できる情報源」として評価され、検索順位が上がりやすくなります。特に、官公庁、大学、大手メディアなど権威性の高いサイトからの被リンクは、高い評価を受ける傾向があります。

「SEOで被リンクは意味ない」と言われる5つの理由

なぜ「被リンクは意味ない」という声が出るようになったのでしょうか。その背景には、Googleのアルゴリズム進化と、過去に横行した不正なSEO手法への対策があります。

ペンギンアップデートで低品質リンクが無効化されたから

2012年4月、Googleはペンギンアップデートを実施し、低品質な被リンクを利用したスパム行為への対策を強化しました。このアップデートにより、リンクファームや自作自演リンクなど、不自然な被リンクを大量に持つサイトの順位が大幅に下落しました。

ペンギンアップデート以前は「被リンクの数が多いほど上位表示される」という状況でしたが、アップデート後は「質の低い被リンクは評価されない」どころか「ペナルティの対象になる」という状況に変わりました。

実際に、2016年9月のペンギンアップデート4.0以降、SEO業者が設置した被リンクを持つサイトの順位が軒並み下落したケースが報告されています。この変化を知らない人が「被リンクは意味ない」と誤解するケースがあります。

被リンク購入・自作自演がペナルティ対象になったから

かつては「被リンクを購入して順位を上げる」という手法が横行していました。しかし現在、Googleは被リンクの購入をGoogleガイドライン違反として明確に禁止しています。

リンクの売買。これには、リンク、またはリンクを含む投稿に対する金銭のやり取り、リンクに対する物品やサービスのやり取りなどが含まれます。

出典:Google検索セントラル – リンクスパム

被リンク購入や自作自演でペナルティを受け、順位が大幅に下落した経験を持つ企業が「被リンクは意味ない(むしろ危険)」と発信することで、この認識が広まった側面があります。

リンクの「数」より「質」が重視されるようになったから

現在のGoogleアルゴリズムでは、被リンクの「数」よりも「質」が圧倒的に重視されています。具体的には、リンク元サイトの権威性・信頼性、リンク元サイトと自社サイトの関連性、リンクが設置された文脈の自然さ、リンク元ページのコンテンツ品質といった要素が評価に影響します。

100本の低品質なリンクよりも、1本の良質なリンクの方がSEO効果は高いというのが現在の常識です。「数を増やせば上がる」という古い認識のまま施策を行っても効果が出ないため、「被リンクは意味ない」と感じる人がいるのです。

nofollow属性のリンクが増えたから

SNSやニュースサイト、プレスリリース配信サービスなど、多くのプラットフォームでは外部リンクにnofollow属性が付与されています。nofollow属性が付いたリンクは、原則としてSEO評価を伝達しません。

そのため、「SNSで拡散されてもSEO効果がない」「プレスリリースを配信してもリンク効果がない」という経験から、被リンク全体の効果を疑問視する声が出ています。ただし、nofollow属性のリンクでも間接的なSEO効果はあるため、完全に無意味というわけではありません。

コンテンツSEOの重要性が高まったから

近年のSEOでは、コンテンツの質が最も重要な評価要素となっています。Googleは「ユーザーにとって有益なコンテンツを上位表示する」という方針を強化しており、コンテンツが充実していれば被リンクが少なくても上位表示されるケースが増えています。

このため、「良いコンテンツを作れば被リンクは不要」という意見も出ていますが、これは誤解です。コンテンツの質と被リンクは「どちらか」ではなく「どちらも」重要であり、両方を満たすサイトが最も高い評価を受けます。

SEO効果がない・逆効果になる被リンクの特徴【実例あり】

ここからは、SEO効果がない、あるいは逆効果になる被リンクの具体的な特徴を解説します。これらの被リンクは「意味がない」だけでなく、ペナルティによる順位下落リスクがあるため、絶対に避ける必要があります。

実際に、ある企業ではSEO業者が設置した被リンク60本(月額49,800円の外部SEO対策)を9週間かけて削除したところ、検索順位が24位から7位に回復した事例があります。低品質な被リンクは、むしろ順位を下げる原因になっていることがわかります。

自作自演で設置したリンク

自分で作成したサテライトサイトや無料ブログから自社サイトへリンクを貼る自作自演リンクは、Googleが最も警戒するスパム行為の一つです。Q&Aサイトへの書き込み、無料ブログでの自作リンク、Yahoo!知恵袋への投稿なども該当します。

Googleは不自然なリンクパターンを検出するアルゴリズムを持っており、同一IPアドレスからの大量リンク、短期間での急激なリンク増加などは高確率で検出されます。

購入した被リンク

金銭を対価に被リンクを購入する行為は、Googleガイドラインで明確に禁止されています。「1本○○円で被リンクを販売します」という業者からリンクを購入した場合、発覚すると手動ペナルティの対象となります。

一時的に順位が上がったとしても、アルゴリズムのアップデートや手動対策で検出され、大幅な順位下落やインデックス削除のリスクがあります。

過度な相互リンク

「お互いにリンクを貼り合いましょう」というSEO目的だけの過度な相互リンクも、ガイドライン違反となる可能性があります。特に、関連性のないサイト同士での大量の相互リンクや、「相互リンク募集」で集めたリンクは不自然と判断されます。

ただし、業務提携先や取材先との自然な相互リンクは問題ありません。あくまで「SEO目的だけの過度な相互リンク」が対象です。

関連性のないジャンルからのリンク

自社サイトとまったく関連性のないジャンルのサイトからの被リンクは、SEO効果が期待できません。たとえば、BtoBのSaaSサービスサイトにギャンブルサイトからリンクが貼られても、Googleは「不自然なリンク」と判断します。

SEO業者が作成する被リンク用サイトは、「1記事数百円で書いた記事の寄せ集め」で、テーマも「まあまあ近いといえば近い」程度のものが多いのが実情です。このようなリンクは効果がないどころか、マイナス評価を受ける可能性があります。

スパムサイト・低品質サイトからのリンク

スパムサイトや低品質なサイトからの被リンクは、自社サイトの評価を下げる原因となります。具体的には、コピーコンテンツで構成されたサイト、広告だらけでコンテンツがほとんどないサイト、マルウェアが仕込まれたサイト、すでにGoogleペナルティを受けているサイトからのリンクが該当します。

リンクファームからのリンク

リンクファームとは、相互にリンクし合うことでSEO評価を高めることを目的としたサイト群のことです。かつてはSEO業者がリンクファームを構築し、顧客サイトへ大量のリンクを送る手法が横行していました。

現在、Googleはリンクファームを高精度で検出できるようになっており、リンクファームからのリンクは無効化されるか、ペナルティの対象となります。

その他のNG被リンク

上記以外にも、以下のような被リンクはSEO効果がない、または逆効果になります。

  • フッターやサイドバーに大量設置されたリンク:サイトワイドリンクとして評価が下がる可能性
  • 自動生成コンテンツからのリンク:ワードサラダ(意味不明な文章)を使ったサイトからのリンク
  • 隠しリンク・隠しテキストによるリンク:CSSで文字を隠す手法は完全なスパム行為
  • コメントスパムや掲示板への無差別投稿リンク:企業の信頼性を著しく損なう

SEO効果がある良質な被リンクの特徴

「意味がない被リンク」がある一方で、SEO効果が高い「良質な被リンク」も存在します。ここでは、Googleが高く評価する被リンクの特徴を解説します。

権威性・信頼性の高いサイトからのリンク

権威性・信頼性の高いサイトからの被リンクは、最も高いSEO効果を発揮します。具体的には、官公庁・地方自治体のサイト(.go.jp、.lg.jpドメイン)、大学・教育機関のサイト(.ac.jpドメイン)、大手メディア・ニュースサイト、業界の専門メディア・協会サイトからの被リンクが該当します。

このようなサイトからの被リンクは、「信頼できる機関から推薦されている」というシグナルとしてGoogleに認識されます。

関連性の高いジャンルのサイトからのリンク

自社サイトと同じテーマ・業界のサイトからの被リンクは、高いSEO効果を発揮します。たとえば、マーケティング支援会社であれば、マーケティング系メディアやBtoB向けサービスサイトからの被リンクが効果的です。

関連性の高いサイトからのリンクは、「この分野の専門家から認められている」という文脈で評価され、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の向上にも貢献します。

自然な文脈で設置されたナチュラルリンク

記事コンテンツの中で、自然な文脈で設置されたリンクは最も高く評価されます。「参考になる情報源として紹介したい」「引用元として明記したい」といった理由で第三者が自発的に設置するリンク(ナチュラルリンク)が理想です。

Googleはリンクが設置された文脈を解析しており、「この情報について詳しくはこちら」のような自然な導線でリンクされているかどうかを評価しています。

ドメインパワーの高いサイトからのリンク

ドメインパワー(Domain Authority / Domain Rating)が高いサイトからの被リンクは、より高いSEO効果をもたらします。ドメインパワーとは、サイト全体の強さを示す指標で、AhrefsやMozなどのSEOツールで確認できます。

ドメインパワー目安
DR70以上大手メディア、官公庁、大企業サイト
DR40〜69中堅メディア、業界専門サイト
DR20〜39中小企業サイト、個人ブログ(運営歴あり)
DR20未満新規サイト、低品質サイト

DR40以上のサイトからの被リンクを獲得できれば、SEO効果が期待できるでしょう。]

dofollowで設置されたリンク

リンクにはdofollownofollowという2種類の属性があります。SEO評価を伝達するのはdofollow属性のリンクです。SNSやプレスリリース配信サービスなど、多くのプラットフォームではnofollow属性が付与されるため、SEO評価の伝達効果は限定的です。

業界メディアへの寄稿やインタビュー記事など、dofollow属性でリンクを設置してもらえる施策が重要となります。

アンカーテキストが適切に設定されたリンク

アンカーテキスト(リンクとして表示されるテキスト)が適切に設定されているリンクは、より高いSEO効果を発揮します。たとえば、「SEOコンサルティングの詳細はこちら」というアンカーテキストでリンクされている場合、Googleは「このリンク先はSEOコンサルティングに関するページ」と認識します。

ただし、過剰にキーワードを詰め込んだ不自然なアンカーテキストは逆効果です。自然な文脈で、適切なアンカーテキストが設定されていることが重要です。

実際にクリックされるリンク

Googleはユーザー行動も評価に加味していると言われています。設置されたリンクが実際にクリックされ、ユーザーが自社サイトを訪問しているリンクは、より高く評価される可能性があります。そのため、フッターの隅に設置された誰も見ないリンクよりも、記事本文内に設置された読者の目に触れるリンクの方がSEO効果が高いと考えられています。

SNSからの被リンクはSEOに意味ない?効果と活用法

「SNSで拡散されてもSEO効果がない」という話を聞いたことがあるかもしれません。ここでは、SNSからの被リンクの実態と、効果的な活用法を解説します。

SNSリンクがnofollow属性である理由

X(旧Twitter)、Facebook、LinkedIn、Instagramなど、主要なSNSからのリンクにはnofollow属性が付与されています。これは、SNSでのスパム投稿によるSEO操作を防ぐためのGoogleとSNS各社の対策です。nofollow属性が付いたリンクは、原則としてSEO評価を伝達しないため、「SNSからの被リンクは直接的なSEO効果がない」というのは事実です。

SNS被リンクの間接的なSEO効果とは

ただし、SNSからの被リンクには間接的なSEO効果があります。具体的には、以下のような効果が期待できます。

効果詳細
認知拡大による被リンク獲得SNSでの拡散により、ブロガーやメディア関係者の目に触れ、記事内でdofollowリンクされる可能性が高まる
トラフィック増加SNS経由でサイトを訪問したユーザーの行動がポジティブなシグナルとなる可能性
ブランド認知向上指名検索の増加など、ブランド価値向上につながる
ソーシャルシグナルX(Twitter)などで多くの人にシェア・言及されていることは間接的な評価要素になりうる

SNSからの直接的なSEO効果は限定的ですが、認知拡大を通じた間接的な効果は無視できません。

SNSを活用した被リンク獲得戦略

SNSを被リンク獲得に活用するには、以下の戦略が効果的です。

  1. 良質なコンテンツをSNSで積極的に発信:独自調査データや専門性の高い記事をSNSでシェアし、メディア関係者やインフルエンサーの目に触れる機会を増やす
  2. 業界のキーパーソンとつながる:LinkedInやXで業界の専門家とつながり、自社コンテンツを紹介してもらう関係を構築する
  3. シェアされやすいコンテンツを作成:図解やインフォグラフィック、独自データなど、SNSでシェアされやすいコンテンツを意識的に作成する

SNS自体からのリンクに過度な期待はせず、認知拡大のチャネルとして活用することで、結果的に良質な被リンク獲得につなげるという考え方が重要です。

被リンクによるペナルティとは?原因と確認方法

被リンクが「意味ない」と言われる大きな理由の一つが、ペナルティリスクです。ここでは、被リンクによるペナルティの種類、原因、確認方法、対処法を詳しく解説します。

Googleペナルティの種類【手動ペナルティ・自動ペナルティ】

Googleペナルティには、大きく分けて手動ペナルティ自動ペナルティ(アルゴリズムによる評価下落)の2種類があります。

種類特徴確認方法
手動ペナルティGoogleの担当者が目視でガイドライン違反を確認し、手動で適用するペナルティSearch Consoleに通知が届く
自動ペナルティアルゴリズムが不自然なリンクを検出し、自動的に評価を下げる通知なし。順位下落で気づく

手動ペナルティは通知が届くため原因が特定しやすいですが、自動ペナルティは通知がないため、順位が下落しても原因が分からないケースが多い点に注意が必要です。

ペナルティを受ける被リンクの具体例

Googleがペナルティの対象とする被リンクには、購入した被リンク、リンクファームからの大量リンク、自作自演のサテライトサイトからのリンク、過度に最適化されたアンカーテキストのリンク、隠しリンク・隠しテキスト、コメントスパムによる大量リンクなどがあります。

特に、短期間で不自然に大量のリンクが増加した場合は、ペナルティを受けるリスクが高まります。

ペナルティの確認方法【サーチコンソールの活用】

手動ペナルティを受けているかどうかは、Google Search Consoleで確認できます。

確認手順

  1. Google Search Consoleにログイン
  2. 左メニューの「セキュリティと手動による対策」をクリック
  3. 「手動による対策」を選択
  4. 「問題は検出されませんでした」と表示されれば手動ペナルティはなし

自動ペナルティは通知されないため、順位の急激な下落やアクセス数の減少で気づくことになります。定期的に順位とアクセス数を監視し、異常があれば被リンクの状況を確認することが重要です。

ペナルティを受けた場合の対処法【リンク否認ツール】

ペナルティの原因となっている被リンクが特定できた場合、以下の手順で対処します。

  1. 低品質な被リンクを特定:Search Consoleの「リンク」レポートやSEOツールで被リンクを分析
  2. リンク元に削除依頼:リンク元サイトの運営者に連絡し、リンクの削除を依頼
  3. リンク否認ツールを使用:削除に応じてもらえない場合、Googleのリンク否認ツールで「このリンクは無視してください」と申請
  4. 再審査リクエストを送信(手動ペナルティの場合):対策完了後、Search Consoleから再審査をリクエスト

リンク否認は慎重に行う必要があり、誤って良質なリンクを否認すると逆効果になります。専門知識がない場合は、SEOの専門家に相談することをおすすめします。

良質な被リンクを自然に獲得する方法

ここからは、Googleガイドラインに準拠した正しい方法で、良質な被リンクを獲得する具体的な施策を解説します。すべてに共通するのは「相手がリンクを貼りたくなる価値を提供する」という点です。

一次情報・独自調査データを発信する

独自の調査データや統計情報は、被リンクを獲得しやすいコンテンツの代表格です。他サイトが記事を書く際に「根拠」「エビデンス」として引用するため、継続的にリンクを獲得できます。効果的な調査コンテンツの例として、業界動向に関するアンケート調査、市場規模や成長率のデータ分析、自社サービスの利用実態レポート、年次レポートやホワイトペーパーが挙げられます。

「調査期間」「調査方法」「対象者」「回答者数」を明記し、信頼性を担保することが重要です。

専門性の高いコンテンツを継続的に作成する

被リンク獲得の王道は、他サイトが「参照したい」「紹介したい」と思う高品質なコンテンツを作成することです。専門性の高いコンテンツを継続的に発信することで、業界内での認知度が高まり、自然なリンク獲得につながります。

高品質なコンテンツの要件は、検索意図を満たす網羅的な情報、一次情報源や専門家の監修による信頼性、自社でしか出せない独自の視点やデータ、最新情報への定期的な更新です。むやみやたらにブログを書く、内容の薄いコンテンツを作るといった施策は意味がありません。ユーザーに役立つオリジナル記事を時間をかけて作ることが重要です。

インフォグラフィックや図解コンテンツを制作する

複雑な情報を視覚的にわかりやすくまとめた図解やインフォグラフィックは、被リンクを獲得しやすいコンテンツ形式です。テキストだけでは伝わりにくい内容も、図解にすることで理解度が高まり、他サイトから「引用元」としてリンクされる可能性が高まります。図解を作成する際は、自社のロゴやURLを入れておくことで、引用時の認知度向上にもつながります。

無料テンプレート・ツールを提供する

実用性の高い無料ツールやテンプレートは、多くのサイトから被リンクを獲得できる有効な施策です。ユーザーにとって「使える」「便利」と感じるものは、ブログやSNSで紹介されやすくなります。BtoB企業で効果的なテンプレート例として、提案書・企画書のひな形、業務効率化に役立つExcelテンプレート、ROI計算ツールなどが挙げられます。

ツール開発には初期投資が必要ですが、一度公開すれば長期的に被リンクを獲得できる資産となります。

プレスリリースを活用する

プレスリリースの配信は、ニュースサイトやメディアから被リンクを獲得する手法です。新サービスのリリース、調査レポートの発表、イベント開催など、ニュース性のある情報を配信することで、メディアに取り上げられる可能性が高まります。

ただし、多くのニュースサイトはプレスリリース転載時にnofollow属性を付けるため、SEO効果が限定的になるケースがあります。より高いSEO効果を得るには、プレスリリース配信だけでなく、業界メディアや専門サイトに個別で掲載提案を行い、dofollow属性のリンクを獲得することも検討しましょう。

取材・インタビュー記事を企画する

取材記事やインタビュー記事は、他では得られない一次情報を提供できるため、被リンクを獲得しやすいコンテンツです。業界の専門家や経営者へのインタビュー、導入事例の取材などが該当します。取材記事のメリットは、取材先からもリンクを獲得できる可能性がある点です。取材先の企業やメディアが「掲載されました」と自社サイトで紹介することで、双方にとって価値のあるリンク構築が実現します。

業界メディアへの寄稿・ゲスト投稿を行う

業界メディアへの寄稿(ゲストポスト)は、質の高い被リンクを獲得する効果的な方法です。自社の専門性を活かした記事を他メディアに寄稿し、記事内や著者紹介欄に自社サイトへのリンクを設置してもらいます。寄稿先を選ぶ際のポイントは、自社と関連性の高いテーマを扱うメディア、ドメインパワーが高く信頼性のあるサイト、dofollow属性でリンクを設置してもらえるメディアです。

人気メディアへの寄稿が実現すれば、被リンク効果だけでなく、著者のE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)向上にも貢献します。

SNSでコンテンツを積極的に拡散する

前述の通り、SNSからの直接的なSEO効果は限定的ですが、認知拡大を通じた被リンク獲得には効果的です。良質なコンテンツをSNSで発信し、メディア関係者やブロガーの目に触れる機会を増やすことで、記事内でのリンク獲得につなげられます。特にBtoB領域では、LinkedInでの専門的な発信が効果的です。業界のキーパーソンにリーチし、メディア掲載や寄稿依頼、さらには講演依頼につながるケースもあります。

被リンク施策は自社対応すべき?外注すべき?判断基準

ここまで被リンク施策の方法を解説してきましたが、「自社で対応すべきか、外注すべきか」と悩む企業も多いでしょう。ここでは、それぞれに向いている企業の特徴と、外注時の注意点を解説します。

自社対応が向いている企業の特徴

以下の条件を満たす企業は、自社での被リンク施策対応が可能です。

  • SEOの専門知識を持つ担当者がいる:Googleガイドラインを正確に理解し、ペナルティリスクを判断できる
  • 継続的なリソースを確保できる:被リンク獲得には継続的な営業活動が必要で、専任または兼任の担当者を置ける
  • 高品質なコンテンツを作成できる:被リンクを獲得するための「リンクしたくなるコンテンツ」を内製できる
  • 中長期的な視点で取り組める:被リンク施策は効果が出るまで3〜6ヶ月以上かかるため、短期成果を求めない

外注・コンサル依頼が向いている企業の特徴

以下のような課題を抱える企業は、外注やコンサルティング依頼を検討すべきです。

課題詳細
リソース不足被リンク施策に割ける人員・時間がない。他のマーケティング業務で手一杯
専門知識の不足SEOの知識が浅く、ペナルティリスクを正確に判断できない
効果が出ていない自社で被リンク施策を行っているが、成果が出ていない
スピードを重視ノウハウを一から構築する時間がなく、即座に施策を開始したい
現状の業者に不安現在依頼中のSEO業者の施策が正しいか確認したい

「社内に被リンク戦略を設計できる人がいない」「他業務で手が回らない」という企業には、専門家のサポートが有効です。

被リンク施策を外注する際の注意点と業者の選び方

被リンク施策を外注する際は、業者選びに注意が必要です。優良な代行会社を選ぶポイントは以下の通りです。

選定ポイント確認すべき内容
ホワイトハット手法リンク購入やサテライトサイトを使わず、Googleガイドライン準拠の方法か
実績と透明性具体的な成功事例(DR向上値、順位改善実績)を開示しているか
戦略立案能力リスト作成だけでなく、競合分析や貴社に最適な獲得戦略を提案できるか
報告体制獲得リンクの詳細(URL、ドメイン評価、アンカーテキスト等)を定期報告するか

絶対に避けるべき代行会社の特徴

  • 短期間で大量の被リンク獲得を保証する
  • リンク元サイトの情報を開示しない
  • Googleガイドライン違反の手法を提案する
  • 異常に安い料金で大量のリンクを提供する(例:月額数万円で被リンク施策のみ実施)

実際に、月額49,800円で外部リンク施策を行っていた企業では、その被リンクを全て削除したことで順位が24位から7位に回復した事例があります。「安くて手軽」な被リンク施策には、ペナルティリスクが潜んでいることを認識しておきましょう。

被リンク以外に重要なSEO対策とは

被リンクはSEOの重要な要素ですが、それだけでは十分ではありません。ここでは、被リンク以外に重要なSEO対策を解説します。

コンテンツSEO(良質な記事作成)

コンテンツSEOは、ユーザーの検索意図を満たす高品質なコンテンツを作成し、検索上位を狙う施策です。現在のGoogleアルゴリズムでは、コンテンツの質が最も重要な評価要素となっています。

コンテンツSEOの基本は、ターゲットキーワードの検索意図を分析する、検索意図を満たす網羅的なコンテンツを作成する、独自性のある情報を盛り込む、定期的にリライトして最新情報に更新する、という流れです。良質なコンテンツは、被リンク獲得の土台にもなります。コンテンツの質が高ければ、自然とリンクされる機会が増えるためです。

内部SEO対策(サイト構造の最適化)

内部SEO対策は、サイト構造やHTML構造を最適化し、検索エンジンがサイトを正しく理解・評価できるようにする施策です。具体的には、適切なタイトルタグ・メタディスクリプションの設定、見出し構造(H1〜H6)の最適化、内部リンクの適切な設置、サイト表示速度の改善、モバイルフレンドリー対応、構造化データの実装といった対策があります。

内部SEOは自社でコントロールできる要素が多いため、まずは内部対策を固めてから被リンク施策に取り組むのが効率的です。なお、「メタキーワードの設定」は現在意味がありません(Googleからも正式に発表されています)。

E-E-A-T対策(経験・専門性・権威性・信頼性)

E-E-A-Tは、Googleがコンテンツの品質を評価する指標で、「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の頭文字を取ったものです。

E-E-A-Tを高めるための施策には、著者情報・運営者情報を明記する、専門家による監修・執筆を行う、一次情報や独自データを発信する、権威性の高いサイトから被リンクを獲得する、メディア掲載実績や受賞歴を公開するといった方法があります。被リンクは、E-E-A-Tの「権威性」を高める重要な要素です。コンテンツSEO、内部SEO、被リンク施策、E-E-A-T対策を総合的に行うことで、SEOの成果を最大化できます。

AI時代でも変わらないSEO・被リンクの重要性

近年、「SEOは古い」「AIの時代に被リンクは不要」といった声も出てきています。しかし、これはSEOの形が変わってきていることに対する誤解でもあります。

Google検索数の圧倒的シェア

現在でも多くのユーザーが、情報収集の手段としてGoogle検索を利用しています。検索エンジンのなかでもGoogleのシェアは圧倒的で、日本国内では90%以上を占めている状況です。この圧倒的な構造があるからこそ、SEOを通じてGoogle検索で上位に表示されることの意味は、今も非常に大きいのです。

AI回答の情報源もSEO対策されたコンテンツ

AIがユーザーの質問に答える際、その元となる情報はインターネット上に公開されたWebページです。生成AIは、従来の検索エンジンに評価されやすいよう工夫されたコンテンツから文章を引用・学習の基盤としています。

検索エンジンで正しく評価されていないサイトは、生成AIからも見つけてもらいにくくなります。見出しの使い方や論理的な文章展開、信頼性のある出典といった要素は、SEOの原則に沿って作られているからこそ、AIにも理解されやすくなります。つまり、SEO対策はAI時代においても有効であり、むしろ両方に評価されるコンテンツ作りが重要になっています。

SEO被リンクに関するよくある質問

被リンクに関してよくいただく質問にお答えします。

被リンクによるSEO効果はどのくらいありますか?

被リンクはGoogleが公式に認めている重要な評価指標であり、検索順位を左右する大きな要素の一つです。ただし、効果の度合いはリンク元の権威性、関連性、コンテンツの質など複数の要因によって異なります。一般的に、効果が現れ始めるまでに3〜6ヶ月程度かかります。質の高いリンクを継続的に獲得することで、安定した順位向上が期待できます。

被リンクのペナルティはどうすれば解除できますか?

被リンクによるペナルティを解除するには、以下の手順で対処します。①低品質な被リンクをSearch ConsoleやSEOツールで特定 ②リンク元サイトに削除依頼 ③削除されない場合はGoogleのリンク否認ツールを使用 ④手動ペナルティの場合は再審査リクエストを送信。リンク否認は誤って良質なリンクを否認すると逆効果になるため、専門知識がない場合は専門家への相談をおすすめします。

意味のないSEO対策にはどんなものがありますか?

現在では効果がない、または逆効果になるSEO対策として、以下が挙げられます。①被リンクの購入 ②自作自演リンク(サテライトサイトからの大量リンク) ③キーワードの過剰な詰め込み ④隠しテキスト・隠しリンク ⑤低品質なコンテンツの大量生産 ⑥コピーコンテンツ ⑦メタキーワードの設定(Googleは評価対象外と公式発表)。これらはGoogleガイドライン違反に該当し、ペナルティを受けるリスクがあります。

被リンクは何本あれば効果が出ますか?

被リンクは「数」よりも「質」が重要であり、一概に「○本あれば効果が出る」とは言えません。低品質なリンクが100本あるよりも、権威性の高いサイトからの良質なリンクが数本ある方がSEO効果は高くなります。目安として、ドメインパワー(DR)40以上の関連性の高いサイトからのdofollowリンクを継続的に獲得していくことが重要です。

逆SEO(ネガティブSEO)は違法ですか?

逆SEO(競合サイトに低品質なリンクを大量に送り、ペナルティを受けさせようとする行為)は、直接的に「違法」とは言えませんが、業務妨害や不正競争防止法違反に該当する可能性があります。また、Googleはこのような攻撃に対する対策を強化しており、現在では逆SEOの効果は限定的とされています。自サイトが逆SEOの被害を受けた場合は、リンク否認ツールで対処できます。

まとめ|被リンクは「意味ない」のではなく「やり方次第」

本記事では、「SEO 被リンク 意味ない」というテーマについて、被リンクの基本から効果のある被リンク・ない被リンクの違い、ペナルティ回避策、良質な被リンクの獲得方法まで網羅的に解説しました。

項目内容
被リンクの現状2025年現在もSEOにおいて重要な評価指標
「意味ない」の真意低品質な被リンクは意味がない(逆効果)。良質な被リンクは意味がある(重要)
効果のない被リンク購入リンク、自作自演、低品質サイトからのリンクなど
効果のある被リンク権威性・関連性の高いサイトからの自然なリンク
獲得方法独自データ発信、専門コンテンツ作成、メディア寄稿など

結論として、被リンクは「意味がない」のではなく「やり方次第」です。質の低い被リンクや不自然な被リンクは意味がないどころかペナルティリスクがありますが、質の高い被リンクは今でもSEOにおいて重要な評価指標であり、検索順位向上に大きく貢献します。

実際に、SEO業者が設置した被リンク60本を削除したことで順位が24位から7位に回復した事例もあります。つまり、「被リンクは多ければ多いほど良い」という時代は終わり、「質の高い被リンクを自然に獲得する」ことが現代SEOの鍵なのです。

しかし、良質な被リンクを獲得するには、専門的なSEO知識、継続的なリソース、高品質なコンテンツ作成能力が必要です。自社で対応が難しい場合は、専門家のサポートを活用することで、効率的に成果を出すことができます。

「自社の被リンク状況を診断してほしい」「現在依頼中のSEO業者の施策が正しいか確認したい」「どの手法が自社に最適か知りたい」「ペナルティリスクを確認したい」といったお悩みがあれば、ぜひ無料相談をご活用ください。貴社の状況を診断し、最適な被リンク戦略をご提案いたします。

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